あるお客様とお話している時に出た言葉なのですが、

立ったり座ったりするときに、どこかに手を添えることって多いですよね。


「支え」があったほうが立ちやすい・座りやすいですから、当たり前のことなのですが、


でも、手を使って・支えを使って立つ・座ることで、体幹を使っていないんですよね。


試しに立つ・座るときに、手で床やテーブルや椅子や壁や紐や誰かの手や…とにかく「支え」になるものに頼らないで、2本足だけで行なってみましょう!

※腰を痛めないように、はじめはゆっくりと行なってくださいね!



体幹を支えるために、姿勢を整える筋肉やお腹にだいぶチカラが入るはずです。



安全のために手で支える。それ自体は大切なことです。


でも、手に頼って、本来カラダを支えるための体幹をおろそかにしていないでしょうか?



手で支えることで重心が“浮いて”しまい、それが背中を丸める原因にもつながっています。


立つ・座るときの「頭の位置」に注目すると、背骨のカタチに違いがあることに気づきます。


手を使わないことで、頭の位置は、足や腰の真上に移動します。重力に対して一直線になろうとします。


その足腰から頭が重力に対して負担がないようにする動きが、自然な背骨のライン(S字カーブ)をつくります。



と、言葉で説明するのは難しいですね。


試しに、立ったり座ったりするときに、自然と使っているであろう手を使わずに立ったり座ったりしてみてください。


※繰り返しますが、腰を痛めないように、ゆっくりと行なってくださいね!


意外と体幹にチカラが入ることに気づいていただけるはずです。



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姿勢が崩れてくると、重心を保つのが難しくなり、それを支えるために手を使うようになる。


手を使うようになると、より体幹を使わなくなり、さらに姿勢が崩れていく。



負の連鎖ですね。


やがて歩くのにも杖などを使い始めると、自力で2本足で支える姿勢=重心バランスにもどるのは時間と共に難しくなるでしょう。



そもそも、姿勢の崩れは日常生活でカラダを支えるだけの筋力を使っていないから起こります。


普段から前かがみになっている姿勢が多い人は、その姿勢にカラダが適応してしまいますし、重力に抵抗する筋力も養えるはずがありません。



まだカラダが元気なのであれば、手を使わないで動く意識を持ってみましょう。


それが体幹を意識することにつながります。



また、日常でいつも意識するのは難しいからこそ、カラダの状態を確認するために、整えて歪みをリセットするために、定期的な運動をしていきましょう。クローバー