安定感の話を書いた前回の日記 と矛盾したことを書くようだが、
人間、もっと言うと動物は『不安定』なものであり、
不安定であることが重要なのである。
動物は、文字通り『動くもの』である。
安定という言葉は、落ち着いていて変動の少ないという意味だ。
しかし、動物は肉食であろうと草食であろうと、
食糧を採るために活動しなければならない。
動かなければならない。
肉食動物は素早い動きで狩りをする。
草食動物だって、植物を探して長距離を移動するし
少なくとも『食べる』ためにアゴを使って咀嚼(そしゃく)する。
動物は、止まっていたら死んでしまうのだ。
ならば、動きやすいことが重要になってくる。
四足動物は4本も足があるから安定してるなんて言われるが
いざ走り出したら、前側2本と後ろ2本を交互に跳ねるように
使って移動している。
犬や猫を見ればすぐに分かることだ。
人間の2本脚も、止まっていることには不向きだ。
動くこと。
それも歩くことに向いている形と言える。
人間も動物も、若いってことは活発で良いイメージがあるが
表現を変えれば、思いっきり不安定だ、とも言える。
不安定、だから、良い。
という、一見間違っているような解釈であるが、
実はこれも自然の摂理。
何かと役に立つ考え方なので、知っておくと便利、かも。