こんばんは、kazuです。
昨日、このニュースを読んで・・・考えた。
【速報】殺害されたALS患者女性の父親「娘が生き返るわけではない」医師に懲役18年の判決(読売テレビ) - Yahoo!ニュース
この事件は、亡くなった女性がALS(筋委縮性索硬化症)だったけどね。
例えば・・・
人が、治る見込みの無い病気に侵された時、もう元の生活レベルに戻れない時、自分の最後を選ぶ権利は・・・あるんじゃないかなと
寝たきりになってね。
嚥下機能もゼロ、もしくは誤嚥性を起こすといけないからと胃ろうを造って、栄養を流し込まれる。
排泄も、他人の手を借りないといけなくなる。
ウチの親父は、たぶんコレが一番嫌やったと思う。
退院して帰って来てから便秘やったのは、体調だけの問題じゃなくて、きっとオムツの中に排泄する事に抵抗したんやと思うわ。
そら、そうよね。
デイサービスに行く時にも、オシャレには気を配ってた親父やもん。
ちょっと髪の毛が耳にかかっただけで「おい!かずえ、ココ切ってくれ!」言うてくる親父やったもん。
自分で、自分の体を動かす事が大変になってたとしても、オムツに排泄するのは抵抗があったと思うわ。
で、2回目の入院先で腸炎を起こしたんよね。
2回目病院から帰って来てからは、便秘の薬も飲むように言われて、出来る限り飲ませるようにしたけど・・・
やっぱり、便秘のままやった。
もちろん、親父が口から摂取出来る食べ物の量なんて知れてたし、大して出るもんも無かったんかもしれん。
が、親父が自分の尊厳を守る為の意地やったんかもしれん。
ウチの親父は、亡くなった前日から熱があって、ボーっとしてたり、ウトウト寝てたりって感じやったし、肺炎を起こし掛けてるからって鼻から酸素も入れてた。
けど、意識の無いまま数日過ごした・・・みたいな事は無かったんよね。
亡くなった日は、ワタシが仕事休みの日やったから、ほぼほぼ親父の側におったし、チアノーゼが出てきてた手をずっとマッサージしてたな。
そうやって、穏やかに最後を迎える事が出来た訳やけど・・・
きっと病院で入院してたら、そうはいかんかったかもね。
ウチは「延命は望みません」って伝えてあったけど・・・
その「延命」だって、各家庭によって考え方も違うやん。
「どんな姿でも生きていて欲しい」
そう思う気持ちは、ワタシにも理解出来るよ。
けど・・・
それは、本人が望む生きるって事なんかな?
ワタシは、親父があのまま病院で点滴と酸素マスクで生かされてたら・・・
その方が耐えられへんかったと思う。
食べる事も、会話する事も、意思表示をする事も出来ない状態で、心臓が動いて息をしてるだけの親父は、絶対に見たくない。
「延命を望むかどうか」
本来は、本人の意思よね。
家族がどう思おうが、何を望もうが、本人の意思を尊重せなアカンと思うのよ。
ただ、その意思をハッキリと家族に伝える前に、医師に伝える前に、ある日!突然!意識を失うような事があったら・・・
その判断を家族に任せる事になるんよな・・・