つづきです。
「えりこは離婚問題なんか起こして
親不孝娘だ
」
母に言われたそのひと言で
自分の何かが
プチン
と小さく音を立てました。
次の瞬間
私は泣き叫んでました。
「なんで 私だけ
言っちゃいけないの
」
「なんで 兄妹で私だけ
心配かけちゃいけないの」
「なんで いつも 私だけ
いい子でいなきゃいけないんだあぁーーー
」
足元から崩れ落ちる
ってああいうことを言うのね。
私の理性はぶっとんで
自分が自分じゃない感じ。
もう何を言っているのか自分でもわからず
しゃがみこんで泣きわめき続けました。
我に返った時
隣の部屋にいたはずの息子が
私の身体を覆うように
両手で私の肩を抱いてくれてました。
「大丈夫だから 落ち着いて！」
と繰り返しながら。
そして ばぁばに向き直ると
ものすごい剣幕で言い放ちました。
「母さんがばぁばに言ったことは確かに悪い。
でも ばぁばが母さんに言ったことは
言ってはいけないひと言だ
もしこれを言ったのが俺の友達だったら
俺は殴ってるぞ
」
って握りこぶしを振りかざし
わなわなしながら ものすごい剣幕で。
いつの間にか娘もそばに来ていて
泣きながら言いました。
「うちだって
受験の時とか
パパと何度も言い合いして 怖くて
辛いことたくさんあったけど
言わないでがんばった。
今だって うちたちはがんばってる！」
息子もふたたび
「俺だって 今病気で学校行けてない。
どうなるかわからないし不安なんだ。
そんな唐揚げのような小さなことで
愚痴ったりしない。
真剣に生きようとしてるんだ！」
「ばぁばがそんなに無理なことなら
俺らは唐揚げ 作って欲しくない。
大変大変って言って
出される唐揚げは正直美味しくない。
黙ってお茶飲んで
笑ってるばぁばの方が断然いい。」
って。
隣の部屋で
一部始終を聞いていた父も言いました。
「子供たちの言うとおりだ。
親不孝娘だなんて
絶対に言っちゃいけないことだ。
えりこの離婚問題は
俺たち親の問題だと思ってる。
俺たちの育て方のほころびが
今こうして
離婚問題となって出てるんだぞ。」
父はそう言っていたけれど
今までの自分の生き方は
自分で選んできたこと。
でも この時は
なんだか嬉しかった
私がこんなに
激しく感情をあらわにしたのは
両親の前では
洗面台を壊した7歳の頃 以来のこと。
息子と娘には
初めて見せた「壊れた」姿です。
（わたしが怒ると大変なことになる）
幼い時
洗面台を壊してしまった自分に驚き
両親にこっぴどく叱られた思いが強くあって。
だから ずっと
とにかく怒らないように
怒りを出さないようにしてきた。
怒りで自分も周りも壊れないように
ずっと ずっと 気をつけてきた。
子供の頃は
「親のために壊れてはいけない」
と思い続け
親になってからは
「子供たちのために壊れてはいけない」
と思い続け…
でもこの日
ドッカーーン
と怒って壊れてみたけれど…
大変なことになんか
全然ならなかったのです。
息子と娘は
泣き崩れて言葉にならない私の思いを
すべて代弁してくれました。
母親が子供たちに守ってもらっていいんだ
と素直に思えました。
つづく
（藍）サイキックタロットカード １６ DISRUPTION 崩壊
壊す 自ら 変化
今 気持ちが落ち込むようなことや
ショックなことが起こっているとしても
それは あなたを変化させるための出来事
多少のことでは変えられないことを変えるため
自分で引き起こした とも言えます
今は 大変 災難 問題
としか思えないかもしれませんが
後でこれが転換のチャンスだったと
わかる時がきっとくるでしょう
あなたは変化を起こせます
今に向き合いましょう
～ たまゆら占いより ～
パワーオブフラワーカード ２１
Orchid オーキッドツリー
男性性 強さと優しさ 同調
タブーとされがちなこと 躊躇すること
今起きていることは
そこにフォーカスさせています
優しい気持ちがあるからこそ言えなかったり
スルーしてきてしまったことを
もう１度見るチャンスです
望んでいるのは 同調ではないですか？
抑えている気持ちを解放すると
安らぎに包まれます
自分の強さで
誰かを傷つけたことがあったとしても
もう穏やかに内なる熱い思いを
表現・発揮出来ますよ
お互いに調整を経て
同調へ向かっていきましょう
～ たまゆら占いより ～
