ADHDハートカルタ

 

 

 


 

 

 

今日は最後

 

「ん」

 

 

 

 

1年前に書いた時 

カルタに「ん」は入れてなくて。

 

この最後の「ん」だけは 

つい最近書きました。

 

息子も私も

今だから書けた言葉です。

 

 

 

ここで 息子が言っている

「きげん」は 人の「機嫌」

 

 

息子と私 娘も一緒に 

これまでかなり語り合ってきた話題です。

 

 

とてもわかりやすかった例は

 

 

私が別居する前 

夫 息子 娘と4人で一緒に住んでいた頃

外食に行くと  

決まって夫の機嫌が悪くなったのね。

 

 

夫のオーダーだけ 

なぜか入ってなかったり

 

夫だけ 

箸がついてこなかったり

 

焼き肉屋では

間違った肉が夫の目の前に運ばれてきたり

 

 

夫が店員に文句を言う

 

しまいには怒り出してしまう

 

 

何度もこういうことが重なって

ジンクスのようになってしまい

外食に行くこと自体

私も子供たちもだんだん気が重くなりました。

 

 

 

それから 

外食だけでなく 旅行に行っても 

”なにか”が起こって。

 

 

思い出話の中では3人共

 

「パパは〇〇で機嫌が悪かった」

 

という場面が圧倒的。

 

 

楽しいはずのレストランや旅先での思い出が

なんとも ざんねーん汗 

なことになっていたのです。

 

 

 

…にしても

 

「なぜ  あんなに パパにばかり

    嫌なことが起きたんだろう?」

 

「あそこまで怒らなくてもいいのに 

   どうしてパパはあんなに激したんだろう?」

 

「なんで自分たちは その嫌なことを

    こんなによく覚えているんだろう?」

 

って話になって 

ある結論にたどり着きました。

 

 

 

あの頃の私は 

人が怒ったり 機嫌が悪い

という場面に出くわすと 

 

(この事態を早くなんとかしなきゃ!)

 

という思いが自然と発動していて。

 

 

なので

機嫌が悪くなり怒るばかりの夫の横で 

事の尻拭いはいつも私。

 

うまくいかなかった事態を

私がとりなしたり 手配して収拾し

その場をなんとかやり過ごす…

 

 

この間 

私は冷静を装っていたわけです。

 

なんなら「いい妻してる~」

くらいに思っていて照れ

 

 

そんな姿が

子供たちにも大いに影響したのでしょう。

 

 

 

外食 or 旅行に行き

”なにか”が起こり

 

パパが怒って機嫌が悪くなり

 

私 息子 娘は

黙ってなんとかその場をやり過ごす

 

 

これがパターンになっていた。

 

 

 

では なぜ 

パパはあんなに機嫌が悪くなったのか?

 

 

結論! それは

 

 

私たちがいつも

パパの機嫌をうかがっていたから!

 

 

 

「これ 無意識でずーっとやっちゃってたね」

 

と3人で確認し合ったの。

 

 

 

息子と 娘と 

当時の気持ちを話してみたら

 

 

(あー パパまた怒っちゃった)

 

(大声出して 怖いなぁ 嫌だなぁ)

 

(せっかくレストランに来たのに台無し~)

 

 

そんな風に3人共

 

嫌悪感 恐怖心 ガッカリ感

 

をしっかり持っていた。

 

 

なのに 

自分の気持ちは無視して 

黙ってやり過ごしてしまったのね。

 

 

それよりも 

 

 

(パパの機嫌がよくなるように)

 

(これ以上 怒らないように)

 

(嫌な雰囲気  早くなくなってほしい…)

 

 

そんなパパの機嫌の悪さばかりを気にして

外面的には落ち着いてみせているようで

実は内面 事が起こる前から

ビクビクしているような状況だった。

 

 

 

ところが

私が4年前(2012年)に家を出てから 

今度は逆転現象が起こり始めました。

 

 

家庭崩壊寸前という状況で 

もう みんな

上部や平静を保っていられなくなったのね。

 

 

 

夫が怒って機嫌が悪くなった時

息子は

 

「俺だって怒ってるんだー!」

 

と夫につかみかかってケンカになり

 

 

娘は高校受験で夫に反対された時 

大泣きしながらも

 

「絶対にイヤー!」

 

とパパにくってかかり

 

 

何を言われたかは忘れたけれど 笑

ブッチンきた私はありったけの声で 

 

「バカヤローー!!」

 

と初めて夫に怒号を飛ばし

 

 

 

その後も少しずつ 今まで言えなかった

 

 

「あの時 怖かった」

 

「あのこと 嫌だった」 

 

「本当はこう思ってた」

 

 

ということを3人が伝えていくうちに

夫の態度が段々 柔らかくなっていきました。

 

 

 

以前だったら必ず

機嫌が悪くなっていただろう場面でも

夫が「ごめんね」と謝ったり 

後始末を自分でするようになって。

 

 

 

この大変化には

息子も  娘も  私も

 

びっくり!目

 

 

 

最近は子供たちと夫とも

たまに一緒に外食しているけれど

 

以前のように

夫の機嫌が悪くなることも

”なにか”が起きることもありません。

 

 

 

今では  3人

 

「パパがずっと

 

『俺みたいにこうやって怒るんだよ

 機嫌悪くなっていいんだよ』

 

って教えてくれてたんだろうね」 

 

って言ってます。

 

 

 

 

人が怒るのが怖かった

 

人の機嫌が悪くなるのを見るのが

いたたまれなかった

 

人の機嫌ばかりを気にして

自分の本心本音を置き去りにしていた

 

 

 

そうして色々やってみたけれど

人の機嫌なんか

どうがんばっても取れなかった

 

 

そんなの気にしてたら

自分を生きられない

 

 

取れるのは自分の機嫌だけ

 

 

 

 

 

 

人間関係 

特に家族はとてもわかりやすく

お互いのバランスを取り合うように

自然と出来ているんだな  と感じます。

 

 

”バランスを取ろうとしている”

 

と見たら

今まで見えなかったことが見えてきました。

 

 

息子がADHDだとわかった14年前のあの頃も

きちんと! キッチリ!に偏っていた母の私を   

 

真逆の息子が

「ママ! ぼくみたいに自由で大丈夫だよ!」

と対極から引っ張ってくれていたわけで。

 

 

渦中にある時は気づけない。

 

 

でも  そんな気づかなかった時間があって

私たち親子は今 とても納得しています。

 

 

 

今回 書いた”機嫌”は不快の意味で

感情で言うと「怒り」

 

 

同じ”機嫌”を使う言葉でも

 

「ご機嫌よう」

相手の健康を祈る気持ちをこめた語

 

なんだとか。

 

 

 

言葉にどんな「想い」をこめるか

 

言葉や状況の奥にある「想い」を

 

大切にしていきたいと思います。

 

 

 

カルタ50音 

 

息子と共に  過去を振り返りながら

今思うこと 感じることを書いてきましたが

 

 

感情がキッカケとなって

見えなかったことが

見えるようになる

 

どの感情も想いも大切なんだな

 

 

これが私にとっては大きな気づきでした。

 

 

 

まだこれからも 色々あるんだろうね

 

その度 色々な感情を経験するんだろうね

 

そうやって 色々あるからいいんだろうね

 

 

50音で感じたことは 

これでひとまず終わりだけれど

この先もどんな”色”に出会うのかな~って

引き続き楽しみにしています虹

 

 

 

~ ADHDハートカルタ  完 ~

 

 

 

 

(赤)ジプシーカード 41 Sighs ため息

 

気落ち 悲嘆 あきらめ 心の整理

 

哀しみに浸ることが大切な時もあります

 

今は少し  じっと

自分の気持ちに寄添いましょう

 

あきらめや見送り 動けないと言う気持ち

どれも×ではありません

 

どんな感情も○として 大切に味わった後に

気持ちも整理されてくるでしょう

 

 

~ たまゆら占いより ~