前回の続きです。
2年半前(2010年)
ヒーリングサロンで
様々なヒーリングを受けた私は
ヒーラーさんたちから共通して
白(正しい)か黒(間違っている)か
で決めつけず
「グレーを知る」こと
中庸でいることが
心を和らげる癒しとなる
と伝えられました。
それまで 当たり前として
「白黒どっち!?」
の二者択一的な考え方が強かった私。
当時は頭で理解したつもりで
でも よくわかっていませんでしたね。
最近 過去の思いを綴っていたノートを見直し
「そうか」
と納得した出来事がありました。
それは
19世紀の画家 エドワール・マネの生涯を
紹介するテレビを観た時に書いた
次の文章を読み返した時のこと。
『 マネは自分の絵をどう観るかは鑑賞者にゆだね
1つの絵に複数の視点を組み込み表現することで
自由な発想で人々に考えさせる絵を描いた。
熟考するより
反射的なインスピレーションで
その場の空間や時間を感じたままに下絵にし
アトリエでは客観的に自己批判しながら手を加え
作品に仕上げていく という手法だった。
マネは絵を描いている間中
その時々に起こる偶然の出来事(シンクロ)を取り入れ
率直に自分が感じた印象を真実として表現。
常に絵を変化させ続けた。
「人間の意識は常に移ろうもの
だからこそ 絶えず創り直す」
という思いで 固定観念を捨て
その時々の発見を積み重ねていった。
多くの画家は光の表現に白を使うが
マネは黒を光のように扱う。
輝きを与える 黒として。
マネのグレーは
単なる白と黒の組み合わせではない。
黄色や青などを混ぜた
色彩豊かなグレー。
華やかでありながら
とらえどころのないグレー。
マネはそのように
一瞬一瞬に発見したグレーを
絶えず楽しんでいた。
現在の日常で起こることは
不確実であいまい。
人の本心や人間関係を
正確に知ることなどできない。
不確実であいまいな
そんな世の中に隠れている尊さと美しさを
マネの絵は「発見」と「客観的に見る」ことを繰り返し
キャンバスに描き出している。』
メモ ここまで。
マネはパリという近代社会を
人を通して表現した画家です。
娼婦など 通常はモデルにしないような
さげすまれていた人々の気高さ
をキャンバスに描きましたが
伝統的なやり方ではなかったため
当時は評価されませんでした。
マネは対象の人物に対して持っていた
素直な思いを絵にこめて表現すること
をモットーとしていたので
世間一般の評価やレッテルを無視して
娼婦の本質を気高い存在と捉えられた
のだと思います。
娼婦を
悪い仕事 = ただ「黒」
と判断する人には描けない絵でしょう。
マネは
客観的にいくつもの視点で
物事を見る実際の目と
世間の評価に惑わされず
本質を見極める心の目
固定観念を持たない自由な発想
どんな変化も柔軟に受け容れる
大きな心の器
を持っていたのだと思います。
しかも
光とは対照的な黒に輝きを見つけたり
グレーの中に
黄色や青などの彩りを取り入れたりと
自分の感覚を信じ
楽しみながら描くという
ユーモアも持ち合わせて。
私がヒーラーさんたちに言われた
「グレー」は
このマネが持っていた要素を通して
世界を見ること
なのだと思います。
「白か?!黒か?!
どちらかハッキリ!!」
というカッチリした意識では
感じ取ることのできない
「不確かであいまいな中にある素晴らしさ」
に気づける感性で
柔軟に 楽しみながら
表現して生きること
なのだと。
ちょっと話は変わりますが
友人で 公に言うには
はばかれる仕事をしている人がいます。
でも 彼女の仕事や
彼女の目を通して見た出来事から
簡単には話せないような
心の奥底に秘めている
人の弱さと見えながら
逆に 強さとも言えるものがあること
お互いにそうした矛盾を持っているからこそ
分かち合える 心の触れ合いがあること など
私が今まで知り得なかった
心模様を彼女の仕事の話を通して
色々教えてもらいました。
また やはり別の友人を通して
一見すると
悪いことに分類されるような行いの中にも
がつい最近もありました。
カードリーディングのお客様の中には
私とは
まったく違う家庭環境で育っていたり
まったく違う親との関係があったり
まったく違う経験をされ
まったく違うお悩みをお持ちの方が
たくさんいらっしゃいます。
色々な方とご縁をいただき
色々な形で
そうした自分の知らない世界や
自分とは違う生き様を
たくさん見せていただいています。
白黒ハッキリつけられない
決められない
どうにもできない
今は保留
変化(変更)もあり
矛盾も 間違いも
失敗もGOOD
怒ったって 泣いったって
感情的になってもOK
などなど
それこそグレーのシュチュエーションは多種多様。
そのように
落ち込んだり悩んだりしている人々の中に
人間の強さや素晴らしさがあることを確信しました。
現在 私自身も
夫との不和 別居という
思いっきりあいまいな状況の中にいて
ひとりになってから
それらグレーの体験を
ひとつずつ味わっています。
それらもすべて
私が体感として
「グレーを知る」こと
なのだなと思うのです。
友人と話すこと
カードを読み解くこと
ひとりの時間を過ごすこと
こうして記事を書くこともそう
今のこのひと時は
グレーを知る大切な時間。
贈られたギフトとさえ思えます。
だんだん心も
ゆる~く和らいできたのを感じます。
「2年前のヒーラーさんからの言葉」
という点と
「19世紀のマネという画家の生き方」
という点が
時を越えて
今の私に響くことをつなげてくれたように
今すぐにはわからなくても
時間が経って
点と点がつながって
いつか一本の線となり
納得できる時がきっと来る
そう信じて
私はグレーの中を
これからも生きていこうと思います。
偶然の一致に意識を向けましょう
同じ言葉や情報を何度も見聞きする時
それはあなたを導くサインです
何を感じるか 何に気づかせようとしているのか
意識してみましょう
行動できることならば ぜひ行動を!
さらなる豊かな流れに乗りましょう
また 白黒 正誤 善悪など
相反するものを調和の目で見る機会でもあります
どちらかに偏らず
その出来事を見てみましょう
1歩踏み出す 挑戦 価値観
泥棒という行為だけを見ると
それは悪い事 と判断しますね
でも 侵入する勇気という意味では
自分の力を発揮しているとも言えます
「そんなこと!」と思っていたことに
覚悟してチャレンジする時なのでしょう
善悪だけにこだわず
価値観の外にあることにもぜひTRYを!
父性 伝統 洞察 選択
あなたは 受け継ぎ 引き継ぐ
お役目があるようですね
今必要なのは
じっくりと物事を見極める力 洞察力
そして大切に守るべきものに対する選択も
古の教えの源を尊重しながらも
時代の流れに則って
変化させることがあるかもしれません
今まで信じてきたことを
違う意味で解釈出来ることにも
今のあなたはきっと気づけるでしょう
毅然と守りながら
柔軟に対応するイメージで進みましょう
(緑)パワーオブフラワーカード 32 Alchemy 錬金術
進化 可能性 融合 宇宙意識
何かが新しく創り出されるためには
時間をかけたり
相反するものを融合する必要があります
生きている限り 人生は常に変化する
その変化の中で
陰陽や表裏一体を感じながら
自らの可能性を知り
「わたし」を創り上げているのです
あなたは生み出し
創り上げる無限の可能性を秘めています
そう信じて
あなたの花を開花させるよう
今後受け取るメッセージや出来事を
素直に受け容れましょう
(紫)タロットカード 14 THE TEMPERANCE 節制
融合 調和 時間の流れ
異色の相反するものを融合して
新しく価値あるものを創り出す錬金術的なカード
それには時間をかけることと
融合に意識を集中させることは必須です
特定の物事に対しては少し様子を見るなど
急がない 焦らないことを示唆します
状況を客観的に見て対応する適応力や
感情を制御しながら対象とすり合わせる調和力
そのような要素を発揮できる時でもあります
~ たまゆら占いより ~