これは棚からポロリ盤。イギリスのテナー・サックス/フルート/ヴィブラフォン奏者、タビー・ヘイズのアルバム。いわゆるビッグ・バンド・ジャズの64年ライヴ盤で、UKフィリップス・ステレオ・オリジナル盤です。
先日京都のレコード屋、トラドラ・レコードの店主とお話ししていて、タビー・ヘイズのハナシに。ワタシは一番好きなサックス奏者の1人ですが店主もお好きだとのこと。ただし、と店主曰く「ジャケットで笑っとるでしょ。あれはアカンね。やっぱりジャズはシブい顔じゃないと」と。たしかにニッコリというかニンマリとした顔でジャケットに写っていることが多いような気はしますが、このアルバムでは小さい写真ではありますがシブくサックスをキメているので、店主的にはOKでしょうか?
演奏はタビー・ヘイズがらみで悪いハズもなく冒頭からカッコいいサウンドを展開。ビッグ・バンドはパノラマティックな方が良いので、このアルバムについてはステレオ盤で正解かな、と。本人は曲によってソロをフルートやヴァイヴでも持ち替えでとっていますが、やはりとめどつきせぬ豪放ブローを堪能できるサックス・ソロが最高です。
ちなみにタイトルは演奏旅行のツアーではなく、いわゆる音楽で世界一周的にいろんな音楽をやっているという意味のようです。