これは以前に地元にてゲット品。オランダのジャズ・ピアニスト、ルイス・ヴァン・ダイクのトリオ録音。オランダ盤ですが、コレがオリジナルかどうかは寡聞にして。このレコード、アナログ・ブームとやらになってからアナログ再発されていたので、わざわざ再発されるということはヨーロッパ・ジャズの傑作アルバムなのだろう、と期待して購入。ですが買ったときに聴いたときは正直ピンとこず。キレイではあるけれども、なんだかポピュラーな曲ばかりやってるし、軟弱なレコードだな〜なんでコレがわざわざ再発されるかな〜と思って放置。最近自宅の床上カオスにて見つけたので、また聴いてみることに。「おお〜熟成がきいてる〜」コレは放置している間にカオスにはびこるレコード菌にて盤が醸された、というワケではなく、オーディオの熟成。オーディオの音が初めて聴いたときより段違いに良くなっているため、ピアノの音の筆舌に尽くしがたい美しさに気付くことに。3曲目のビートルズ・ナンバー「シーズ・リービング・ホーム」の儚げな美しさといったら!
このアルバムのタイトルはご覧のとおり収録曲でもあるプロコル・ハルムの名曲「青い影」ですが、このアルバムのことをポチッてみたところ現行のCDのタイトルはA面1曲目の「男が女を愛する時」に変更されてます。このアルバムはソニーから出ているようなので、ビクターからCDが出ている青い影を宣伝したくないのかな、と思ってしらべてみたところ、男が女を愛する時のオリジナル、パーシー・スレッジのCDはワーナーから。なので変更する意味がよく分りませんが、いずれにせよオリジナルには敬意を持って欲しいものです。