
これはコロナ禍期に、岡山のクラシックの廃盤を売っている店から通販にてゲット盤。
UKデッカ・オリジナル盤で、優秀録音盤として知られています。
A面で演奏されているのは19世紀に活躍したドイツの作曲家ジャコモ・マイアベーアの曲をベースとして、スケート遊びに興じる人々の様子を描いたバレエ音楽として編曲された組曲。マイアベーアは現在は全く知られていませんが当時は人気作曲家であったらしく、モーツァルトやベートーヴェンに比肩する、という評価や、オペラ作曲家としてヴェルディやワーグナーに引けを取らない、という評価があったよう。ですが現在は比較された作曲家のように曲やオペラが演奏されることはなく、この音盤も録音が優れているため知られているにすぎません。
さて久しぶりにこの盤を再生したところ「こんな音だっけ?」と音に不満を覚えました。そこで試しにイコライザー・カーブをデッカ・カーブにして再トライしたところ「あ〜コレコレ」。
オーケストラのイスラエル・フィルは第二次大戦中ヨーロッパ中で迫害されたユダヤ人器楽奏者が加入しており、弦楽器奏者の演奏レベルはおそらく当時世界最高水準。で、最初の曲はビオラ、チェロ、コントラバスのいわゆる「中低弦セクション」から始まるのですが、これがもうベルリン・フィルなんかオハナシにならない位のゴリッゴリッの演奏。そしてうわ〜カッコいいな〜と思った矢先、センター近くで爆発音!・・・というくらいスゴい音のティンパニが鳴り響く、とにかく面白すぎる音の盤。
当時のイスラエル・フィルの実力を堪能できますが「こんなんじゃ激しすぎて踊りにくくね?」とも。なのでコレはあくまでレコードの中でだけ実現する世界で、こういうのを「レコード芸術」というのでは、と評論家を気取ってみたくなります。
ちなみにB面の作曲家、マスネはフランスの作曲家ですが、こちらも現代は「タイスの瞑想曲」以外ほとんど演奏されないマイナー作曲家です。
