
次にオーディオテクニカのブースへ。
ここでストリーミングがかかったらどうしよう、みたいな(笑)。
まったくの余談ですが、現在ムスコが大学の工学部に在学しており、テクニカに就職して試作のカートリッジを送ってくれたらデモするよ、と言ってますが、ガン無視されてます・・・
デモ・セッション開始前に、ユーミンの名曲「春よ、来い」がかかりましたが、コレがなかなか良い音。ジャケットが飾ってありましたが、こんな盤が出ていたとは知りませんでした。どうせ今買うと高いのでしょうが。
さてデモの準備は社員らしき若い女性が。女性がカートリッジをアームに装着して針圧を測っている姿を拝見するのは実に希少かつ新鮮。「あ!今アンチ・スケーティングのツマミを回した!」とか珍獣観察みたいに。セッションが始まるとまさしくその女性が緊張したオモモチで前に立ち自己紹介し、彼女自身がそのセッションのテーマであるMCカートリッジの新製品「AT-MCD1」の開発エンジニアとのこと。さて最初に映画マイケルが公開されたばかりでベタなんてすが・・・と前説ありマイケル・ジャクソン、スリラーのMFSL盤を再生。抜けの良い音でしたがボーカルがやや引っ込んで聴こえ低音のキレはあまりなく、大ヒットしたポップスとして聴けばアリですが、ファンクで世界獲ったる、という気概は感じられず、ユーミンの方が良かったな〜みたいな。
ここでカートリッジの詳しい説明がエンジニアさんから。このカートリッジは最近使われ始めているダイアモンド・カンチレバーを採用。通常の製品と異なるのは普通はチップがカンチレバーに接着されているのに対して、なんと針とカンチレバーが一体。つまり一つのダイヤモンドという点なのだと。そこでフロアから質問が飛び「針交換はおいくら」なのかと。女性答えて曰く「112万円です」。ちなみに本体価格は136万円だそう。月並みですが「普通車買える」ですね。ちなみに標準耐用時間は800時間だそうですが「使用条件によって変わります」とのこと。
説明が続き、とにかくダイヤモンドは伝達スピードが速いのでミゾの音を最速で出すのだと。速いと何がよいのか今ひとつ分かりませんが、それが強みとのことでした。そしてついに比較試聴タイム。まず従来までテクニカで最上位だったMCカートリッジを使用。再生するのはテラークによる小澤征爾指揮のヴィヴァルディ四季。の、日本盤。「なんでドイツ盤ちゃうの?」というギモンはさておき、出てきた音は「??なんか変」。何だか音が右に偏っていてヴァイオリン・ソロも右側から聴こえてきました。なのですぐに「左チャンネルから音が出てない」と気づきました。なぜかといいますと、オーケストラでヴァイオリンのソロがある場合は真ん中か右よりに音が定位するのが通常ですが、左側がおかしいわけではありません。ですが「四季」はいわゆる「合奏協奏曲」で、ソロの奏者もオーケストラのパートを一緒に弾くため、通常向かって左にいるヴァイオリン・パートの方からソロが聴こえるはずなのです。おそらくリード線の接触不良とかが原因だろうと思いましたが、すぐにテクニカの人が気づいて修正するだろう、と。
しかし何事もなかったように新製品使用前の再生が終了し、次の使用後の再生に。ええ〜?と思いながら出てきた音は、やはりヴァイオリンが左寄りから聴こえるオーケストラ・サウンド。プレゼンターは「厳しいところが製品のスピード感に合うと思って」四季から冬を選んだ、と言ってましたが、テンポはかなり速めなもののチェンバロの音もぬるいですし特に厳しい表現とは感じず。ということで左チャンネル問題も確認できたのでブースから立ち去ろうとしたとき、後ろの方の参加者から「さっきのは左が出てなかったよ」という声が。お〜指摘する人がいたな〜と思いながら、そのまま退室しました。
プレゼンターの女性は右側のスピーカーの近くにいましたからこの事態に気づかないのは仕方ないと思いますが、後ろにも数人社員らしき人たちがいてすぐに対応できないのはオーディオ・メーカーとしてかなりマズいと思いました。
と、いうことでムスコよりも、ワタシを音楽担当として雇いませんか?


