
これは昨日に続き、最近ゲットしたブラジル・ワーナーの作品。
87年にブラジルの鍵盤奏者とチェット・ベイカーが共演した1枚。もちろんブラジル・オリジナル盤。この時期のブラジルのフュージョンには現在とても人気になっているモノがあり、コレもコンディションあまり良くないですが普通の中古盤より少し高め。音質は妙に良く、音に包まれる感覚が最高。アナログ・シンセの音が耳の中のツボを刺激しまくってキモチ良し。激しいインタープレイなどは一切なく、ひたすらたおやかな旋律が続きます。
日本でも80年代にウェストコースト・オールスターズみたいな企画でチェット・ベイカーの録音が結構ありますが、長年の不摂生が祟ってかこのころのチェットはご覧のように⇩眼は窪み頬はこけて失礼ながら楽器吹けるの?という見た目。なのに日本のアルバムではどれも普通にバップを演奏してもらっていて、なんだかな〜と。それに比べてこのアルバムはゆったりした旋律をゆったりと演奏しており、こっちの方が企画力あるな〜という感じ。
しかしこのアルバムで最も驚くのは、ボーカルが聴けること。B面最初の曲でその歌声が。この外見なのでマリアンヌ・フェイスフルみたいに以前の美声は聴けないよね、と思っていると、スピーカーから出てくる声はあの名盤「チェット・ベイカー・シングス」で聴ける「微熱少年」な声。さすがに少し衰えはありますが、まさしくあの声。全部ボーカルでも1枚イケると思うくらいです。

