作曲家、編曲家ロジャー・ニコルズの訃報が。カーペンターズの名曲の作・編曲などの仕事で有名ですが、現在の代表作として取り上げられるのはコレかと。68年のスモール・サークル・オブ・フレンド名義アルバム。このアルバムは発売当時は全く評価されませんでしたが、ピチカート・ファイヴに代表される日本ではいわゆる「渋谷系」に影響を与えた音盤として評価されるようになり、現在ではロックの名盤としての地位を不動のものにしているかと。個人的には「ソフト・ロックってどんな音楽?」と問われた場合に黙ってコレを差し出しますね。疾走するロックのビート、でも激しさはなく美しいメロディとハーモニーに包まれる幸福感。当時はベトナム戦争など行先の見えない社会のカウンター・カルチャーとして発生した側面があると思いますが、同様の雰囲気が横溢する現代でも刺さるのかも。聴くたびに美しさに涙がちょちょぎれる名作ですが、現在はオネダンも涙目レベル。たまに中古盤をみかけると国内の再発盤でさえ5桁に近づいてますから、このUSオリジナル盤なぞは現在いったいいくらくらいなのか・・・
謹んで御冥福をお祈りいたします。