これは地元にてゲット品。見るからに音が良さそうだったため思わず購入。これはフランスのバロック期の作曲家、フランソワ・クープランの作曲したヴィオールという楽器のための曲集。クープランはなんといってもクラヴサン(ハープシコードとも言いますね)のための曲の作者として有名で、同時代の中では抜きんでた質と量を誇っており録音もそれなりにあります。が、ヴィオールの曲は初めてだと思います。
ヴィオールというのは画像にあるような楽器(これはヴィオラ・ダ・ガンバだと思います)の総称で、チェロよりも弦の数が多く指板にギターのようなフレットがついています。最も違うのは弓の構え方で、上から持つフレンチ・スタイルではなく下から握るジャーマン・スタイルです。この弓の持ち方は現在私の担当楽器でもあるコントラバスに引き継がれており、日本人のコントラバス奏者の大半はジャーマン式の弓の持ち方です、またコントラバスはヴィオールが先祖とされており、ヴァイオリン族であるチェロは肩がイカリ肩ですが、コントラバスはヴィオールと同じなで肩という特徴も。
そんなヴィオールの特徴は豊かな倍音。和音などを弾くとチェロではまったく太刀打ちできない美しい響き。ですがこのレコードもそうですがゆったり倍音を鳴らす楽器なので速い曲や細かいフレーズはほとんどありません。つまり弦楽器の演奏技術が向上し作曲家が複雑な技術が必要な曲を書くに従って機能性に劣るヴィオール族の楽器は使われなくなっていったというワケ。
これは75年の録音を重量盤で再発したものでプレス国はフランスだと思いますがよくわかりません。75年とは思えない鮮度でやはり倍音の響きがたまらないですね。