これは最近ゲット品。サックス奏者ソニー・ロリンズの57年リーダー作。名エンジニアの誉れ高いロイ・デュナンの最高傑作録音。92年アナログ・プロダクション盤です。ステレオ盤は左にサックス、右にドラムとベースが配されており、古典的な左右振り分けのステレオですが、それぞれの音像がくっきりしていて分離が良いのでオーディオ的には問題なし。演奏も文句ナシの名作ですが評価の分かれるのはジャケットでしょうか。当時一般的にはこのジャケットは評価されたらしく、この写真を撮った写真家は受賞したようですが、ロリンズのホームである東海岸のミュージシャンには不評であったらしく、本人は落ち込んでいたとも。初めての西海岸録音で曲も西部劇の有名曲を取り上げているのでこのジャケットになったのでしょうが、よく見るとガチの西部劇スタイルではなく背広に腰銃ケースとライフルに見立てた?サックスといういでたちで、まるで観光客の仮装ですね。そのあたりが「ロリンズよ〜あれはダセ〜よ〜」となったのでしょうか。
音質はさすがのアナログ・プロダクション。レーベルに真空管のイラストがあるようにマスタリングのプロセスに真空管を使用しているのが確かウリなんですが、具体的にどこがどうというのはさっぱり。音像はとてもクッキリしていて、ドラム・ソロでのフロア・タムと思われる響きが深くてナイス。あとレイ・ブラウンかシェリー・マンのどちらかがときどき掛け声をかけてますが、これが鮮明に聴こえます。