これは地元レコード屋にてゲット品。なんとドアーズのロシア盤。それも88年発売の67-71年の曲を集めたコンピ盤。Discogsの情報によるとどうも認可を受けていない非公式リリースのようで海賊盤扱いのようす。ですがレーベルはちゃんと国立のレコード会社であるメロディアでマトリックスを見てもメロディアのプレスで矛盾はないので、少なくとも当時のソ連では普通に市販されたモノのよう。ドアーズといえばジム・モリソンの破滅的な人生に代表されるように退廃的芸術の極みであり、とても通常は共産圏で許されるような音楽ではありません。ですがこの年からゴルバチョフによるペレストロイカがスタートしており、おそらくこういうのが出せるようになった(あるいはガス抜きとしてあえて出した)のではないかと。そう考えると歴史の転換点を象徴するレコードともいえますね。
ちなみに全く期待していなかった音質は予想以上に良好。普通にドアーズのベスト盤として聴けます。一曲目が「ハートに火をつけて」で次にいきなり「太陽を待ちながら」が来るという予想外の展開も楽しいですね。