これは最近ゲット品。デッカに多数の録音を残した指揮者、アンセルメが手兵スイス・ロマンド交響楽団を指揮したチャイコフスキーの交響曲「悲愴」。これを見た瞬間「・・・こんな録音あったっけ?」ということであらためてポチっと調べてみたところ、この録音自体はなんと56年のすごく初期のステレオ録音。ですが本国のイギリスでは当時モノラル盤しか発売されず、イギリスにおけるステレオ初出は70年代の廉価盤シリーズのものだそう。と、いうことはステレオ盤の初出はこのロンドン規格ということになりそう。当時のデッカ・レコードは海外のレコード会社に自己のアルバムのプレスを許可しておらず、これもイギリス・プレス。(日本はプレス技術を認められ、イギリス製のスタンパーを使う条件で国内プレスを許可されていた)マトリックスは両面1Eです。これのようにアメリカで売られたロンドン規格がステレオ初出というアルバムはいくつかあるようで、よく知られているのはマスネの管弦楽曲集とかです。
また、デッカのステレオ盤はだいたいRIAAカーブ再生で良いと思う(モノラルはまた別)のですが、これはイコライザー・カーブをデッカ・カーブにすると弦のツヤが出て奥行きが出たのでデッカ・カーブかもです。