これも先日のプチ遠征にてゲット品。これもさすがに1000円超えてましたが安いことに変わりなし。ジェネシスの最初のライブ・アルバム。の、UKプレス。ですがマトリックスを見てみると「1Y//3」「2Y//3」といういわゆる「後期マト」。しかし今や「後期盤道」という新しい地平に進みだしたからにはこれは避けて通れない。というわけで買ってしまいました。実は買ったのには別に理由があり、それはジャケットが見事なる「コーティング・ジャケット」であったこと。このアルバムのイギリス・プレスでコーティング・ジャケはみたことがなかったのですが、こってりとした感触のコーティングは見るだけで幸せという。ジャケ買いといってもよいかも。このアルバムのUK初版のマトリックスは両面「1U」でまあ当然持っているわけですが、マトリックスの打ち方が今回のプレスと違うことに鋭い方は気づくかと。これは初期プレスはEMIが製作していたのですが、後期プレスの時期にはカリスマ・レコードのディストリビューターがポリグラムに変わったため、マトリックスがフォノグラム系に変わっているワケです。まあ普通は「それがどうした」というハナシなんですが、音質は当然違うハズ。で、今回聴き比べてどっちが良かったかというと、なんと意外なことに後期プレス。音圧は同じくらいなんですが音の「見え具合」が異なり、後期のほうが音像が鮮明でステージが立体的に見えるよう。まあ初版の方はスタンパー番号のアルファベット部分が二桁なので「1-G」スタンパーだと違うのかもしれませんが、最近もある雑誌の記事に書かれていたような「録音テープの磁気は時間が経つと弱っていくから、鮮度が高い間にカットされた初版が良い」という言説はマユツバであることを実感するヒビです。