先日、サックス奏者のデビッド・サンボーンの訃報が。なんとなく追悼レコードの適切なのは・・・と考えているうちに日が経ってしまいましたが、ふとこのアルバムに参加していることに気づいた次第。スティーリー・ダンの実質ラスト・アルバム(再結成アルバムありますがまあ別モノということで)である「ガウチョ」。このアルバムに一曲だけ、B面2曲目「タイム・アウト・オブ・マインド」に参加。他の曲はマイケル・ブレッカーとかが参加していてこの頃はやはりこのあたりのファースト・コールな人たちの牙城は崩しきっていないかな、みたいな。
このアルバムのUS盤はいわゆる「RL」盤。最近はトンデモなオネダンになっているZEPのセカンドなどで知られるエンジニアである、ボブ・ラディックがカッティングしたプレス。ボブなのにどうしてR?という疑問につきましては、ミドルネームが「ロバート」だからのよう。送り溝に「MASTERDISK」のスタジオ刻印と「RL」というサインがあります。ラウドすぎてクレームがきたため回収されたともいわれるZEPの2枚目と違って、このアルバムはジャケットにバーコードが印刷される後期プレスまでずっとRLがありますから、RL入門としてはオススメ。ですが個人的にはこのアルバムの音質はあまり好きではなく、前作「Aja」の太い音の方が好み。このアルバムは特にデジタル録音などの記載はありませんが、録音機材の移行期という問題もあるのかもしれません。
あと、なぜかジャケットにシミがあるものが多く、ピンピンのジャケットのをみたことがありません。