ゴールデン・ウィーク前半三連休はやることもなく、仕方ないので何もないとわかりつつ、性懲りもなくドフ攻めに。やはりレギュラー棚には何もなく、既視感のあるジャンク・ワゴンを見たところ新入荷らしき一群が。少し面白そうなものがあるものの、どうやったらこんなになる?というくらいスレまくったジャケットと盤に萎え萎え。もう撤退しようと思ったそのとき、足元のプラ・ボックスに小さいレコードらしきものが。う〜ん、SPっぽいが、たいていが浪花節とかそういう要らないヤツだよね・・・と思いながら「もしかして」という欲深き性根に逆らえずチェック。しかし予想に反してこんなのが出てきました!アルゼンチン・タンゴの伝説的アコーディオン奏者にして作曲家、アストル・ピアソラのSP。しかもアルゼンチン・オリジナル盤。これは56年の「栗色と空色」という曲。猛烈に汚れていましたが、クリーニングするとノイズはあるもののサウンドは鮮烈そのもの。一時期ナゾのピアソラ・ブームがありありましたが、そんなものは消し飛ぶような強烈演奏。オネダンは55円でしたが、裏のレーベルにはベッタリと55円の値札が貼ってあり、剥がしたところレーベルが破損。安いのはうれしいですが、人類のお宝のようなブツにこの扱いは・・・とやはり怒りを覚えますね。