本日は朝からコーヒーのみながらブリティッシュ・ビートのmono盤なぞ。これはスウィンギン・ブルー・ジーンズの64年ファースト・アルバム。こじつけではありますが、ジャケットのぶら下がっているジーンズがなんとなく鯉のぼりのようで、今の季節にピッタリ。ビートルズの人気にあやかって二匹目、三匹目のどぜうを捕まえるべくどんどんデビューしたバンドの一つですが、たしかこのバンドは上手いバンドとして当時のシーンでは有名だったかと。パーロフォンと同じEMI傘下のHMVからの発売ですが、同じグループ内でもザコ弱小レーベル扱いだったパーロフォンに特大ヒットをさらわれた他レーベルの担当者は巻き返しに必死だったと想像され、このアルバムのプロデューサーであるウォルター・J・リドレー氏も気合が入っていたのかと。冒頭から攻めのサウンドを展開。ハーモニーも美しく良い出来なのですが、同じ年にビートルズは全曲オリジナルの「ハード・デイズ・ナイト」を世に問うており、その差は歴然。とはいえマトリックス両面1N、スタンパー番号「1-A」「1-M」の初期プレスの音はグランジーで最高です。
ちなみにジャケット違いのMFP規格盤はスタンパーも若いものを使っていて音が良いのでお買い得です。