
これも発売半世紀をむかえました。ブリティッシュ・フォークの奥の院、スパイロジャイラの最終作「ベルズ・ブーツ&シャンブルズ」。太古より「ブリティッシュ・フォークの三美神」として祀られる3枚のアルバムの一枚。ちなみに「三美神」とはデラムから発売のメロー・キャンドル唯一作、ヴァーティゴから発売のチューダーロッジ唯一作とこれ。いずれもドラムが入ったいわゆる「エレクトリック・フォーク」でかつ美声の女性ボーカルが入っています。(そしてどれもオリジナルはレア盤)最近気づいたのですが、メローキャンドルは女性ボーカルが2人いるので正確には「四美神」だと思うんですが。メローキャンドルのちょっとハスキーな声のほうのおねいさんは数に入っていないのか?
それはともかくUKオリジナルはポリドールからで、現在は普通に乗れる中古車が1台買えるオネダン。これはドイツの初版でブレイン・レーベルからですが、これも現在はまあまあなお布施かと。音質は素晴らしいのですが、本国オリジナルはさらに素晴らしいのだろうな、という妄想も浮かびます。カンタベリーあたりで活躍した女性シンガー・グループ、ノーセッツのメンバーだったバーバラ・ガスキンの儚くも力強いボーカルとストリングスなども入った英国臭たっぷりのアレンジが素敵で、まあ人気があるのもわかります。あまり語られないですが、バーバラ・ガスキンは80年代に入って同じくカンタベリー系の重要人物と「スチュワート&ガスキン」というユニットを組んで世界的ヒットを飛ばしており、エイジアのメンバーは別格としてUKプログレ系ミュージシャンの中では最も商業的に成功した人の一人だと思います。
