
狸小路のはずれにあるフレッシュ・エアーを出たあと、狸小路沿いに移動しながら付近のレコード屋に二軒寄りましたが、いずれも不発。時間的にラストという時間に狸小路の反対の端っこあたりにある店にアタック。多分このあたりだよな、と思った瞬間目に入った風景は、うず高く積み上げられた段ボールの上でシングルをひたすら掘るヲジサン、となにやら忙しそうに店から出たり入ったりする店主らしきヲジサンの姿。「ま、魔窟系キタ━(゚∀゚)━!」シングル掘りヲジサンの横を失礼して店に入ると、狭い店内に段ボールが山積みになっており、山の間にヲジサン一人分の通路があり、段ボール・タワーの上に載っている横向き段ボールに入っているLPのみ(400枚くらい)が今見られる商品だと。う~ん、そうくるか、と思いましたが仕方なくエサ箱をつつきました。店主は外のシングル・ヲジサンと英語混じりで話しており、どうやらそのヲジサンは韓国人で一枚100円で和歌謡曲のシングルを掘りまくっている様子。「チョーヨンピルの『釜山港に帰れ』のオリジナル探してる」みたいなハナシをしていて、おーなるほどね~みたいな。
ワタシが掘っているとシングル・ヲジサンと話し終わった店主が「どんなのをお探しで?」とおっしゃるので「あ、クラシックとか」というと、店主が突然「今日入荷したのこれとこれ、あ、これもか」と言って、突然段ボール・タワーを崩してクラシックの輸入盤を抜いて目の前にポイポイと置き始めました。そこのタワーが一段落すると、次は逆サイドのタワーを崩して「この箱クラシックだから見て」みたいな。店主がタワーを崩している間は外に避難しないと崩落に巻き込まれそうでした。
と、この辺りでこの状況と店主に既視感あり。思いきって「もしかして、前はビルの一室で店されてました?」と尋ねたところ、ビンゴ。初めて札幌で掘ったときに行った、床の上にレコードが折り重なって置いてある魔窟レコード屋が移転したのでした。二回目に札幌で掘ったときには大分整理してキレイになっていたので、そのことを話すと「いや~そうなんですけどね~移転して狭くなっちゃって~」って、オイオイみたいな。レコードを見ていると好きそうなジャンルを類推して「これどう、これどう」とポイポイとレコードを出してくる店長の芸風も全く同じ。店長がタワーから掘り起こして提示したジャズのアルバムに対して「3000円ならいらないな~」と言うと、「じゃあ2000円でいいよ。処分価格。処分して改装するから」とおっしゃるので「え?ここを改装?まじですか?」と反応したら「イヤ、まあ、えへへへ」って、まじ無理くないですか??
しまいには「今日入ったばかりだけど、いらない?」と誰でも知ってるビッグネームの60年代モノ・オリジナルを突然すすめてくる始末。まあ仕方ないから買いましたが、かなり値引きはしてもらいました。
ちなみに、店の向かい側はカラオケ居酒屋になっており、日曜の昼下がりに出来上がったヲジサンどもがヘッタクソな演歌を情感たっぷりのセリフつきで歌っているのが爆音で聴こえてきて、風情は最高でした(笑)。