
これは高音質盤の宝庫、日本フォノグラムのジャズ・レーベル、イースト・ウィンドの一枚。ベーシスト、サム・ジョーンズがリーダー名義のピアノ・トリオで、ピアノがシダー・ウォルトン、ドラムがビリー・ヒギンズ。センターにベースがどーんの凄い音。サム・ジョーンズのベースの音は録音によっては何をやっているかわからなかったり、低音がボヨボヨになったりするので、迫力ありながらクリアなこれは優秀かと。
コントラバスのピッチカートは指先で引っかけるように弾くと硬くてクリアな音、指の腹の柔らかい部分で弾くと軟らかくてファットな音がします。弾いているところは見たことありませんが、おそらくレイ・ブラウンは前者、サム・ジョーンズは後者、ポール・チェンバースとかは中間、みたいな感じだと思います。サム・ジョーンズは楽器の弦の高さはかなり低めで、タラコみたいなぶっとい指をベシベシと叩きつけるように弾いている、というのがレコードから見えてくる景色。従って弦が指板にぶつかる音成分が多くなりますが、クラシックでこれをやると「ベシベシうるせ~💢」とパートリーダーから怒られます・・・(ちなみにクラシックではわざと指板にベシベシやる奏法を「バルトーク・ピッチカート」といいます)