本日は棚からひとつかみ盤。私の最も敬愛する名ヴァイオリニストであるナタン・ミルシテインによるブラームスの協奏曲。ミルシテインの何が素晴らしいといってその美しい音色。ネット上で演奏している動画を観ることができますが、ボーイングが素晴らしすぎ。大まかに二つに分けられるヴァイオリンの弓の流派(?)のうちミルシテインは「ベルギー派」の代表といって良いかも。ただし先日紹介したヌブーのようなゴリゴリの力強さは希薄。直接師事したことのある日本をダイビングするヴァイオリニストの1人、古澤巌が以前テレビで話してましたが「レッスンのときに彼が弾いてくれるんですが、音がちっちゃくて、聴こえないの、ぜーんぜん(笑)」と。その頃すでにかなりの高齢であったとはいえ、ありそうな話だなあ、と思いますね。1960年録音で、特筆すべきはいわゆる「カデンツァ」が自作であること。少し短めですが違和感ない堂々たるカデンツァです。