
昨日に引き続いてMONO盤を。これはたぶん地元でまとめて入手したうちの一枚ではないかと思いますが、正体はよく知りませんでした。女流ヴァイオリニスト、エリカ・モリーニのチャイコフスキーVn協奏曲です。元々はオーストリア圏出身で10代から活躍していたようですが、ナチスの台頭によりアメリカに移住。以降70代まで現役であったそう。これは50年代半ばにウェストミンスター・レーベルに録音したもの。この盤、すんごい音でした。レーベルに「ナチュラル・バランス」とうたってますが、大うそ(笑)。中央にヴァイオリンが「ど~~ん」と鎮座して超クリアな音で独奏を堪能できます。1楽章はあまりポルタメントもかけず快速にサクサクと進む快演。なのですが、3楽章に入ると突如テンポゆらしまくり、ポルタメントかけまくりの「怪演」にヘンシン!最後までまったく飽きることなくあっという間に聴いてしました。
この方20世紀初頭の生誕で、あの伝説のヴァイオリニスト「ジネット・ヌヴー」よりも早い生まれ。今から1世紀前にはもう演奏活動をされていたわけですから、まさしく当時の空気を含んだ演奏といってよいかと。100年前の風俗を生々しく体験できることなど現代ではありえないので、現存しないとて貴重な体験だな~~と。
