
これは先日某セコハン・ショップ定期巡回にてGET品。ジャンク・ワゴンは一週前にチェックしたばかりなので、何もないと思ったら、少量のレコード補充が。その中にこの小学館から出ていた「世界名曲全集」が10枚くらいありました。ラインナップを見てみると、けっこうマイナーな演奏家(とマイナーなオケ)が多かったですが、だいたいはフランスの「エラート」レーベルから音源を引っ張ってきているよう。ですがこのアルバムについてはどうやら国内録音っぽいニオイがしたのでGETしてみました。
中身を見てみると、さすが小学館からの発売。「レコードはオマケ?」というくらい充実したブックレットが。巻頭エッセイは吉田秀和氏がヴァイオリンなどの弦楽器について述べたもの。それ以降も重厚だったり軽妙だったりのエッセイが続いて読み応え十分。
で、このレコードはどうやらB面が貴重なもののようでした。演奏家は「ガスパール・カサド」。ワタシはまったく知りませんでしたが、20世紀を代表するチェロの巨匠のひとりのよう。そして伴奏は「原智恵子」という日本人。この方は日本録音の臨時ピアニストでしょう、と思ったら全く違ってました。この方はれっきとしたカサド氏の奥様で、「デュオ・カサド」として世界を演奏旅行されていたようです。この原氏の人生だけで映画一本撮れるくらいの濃いものだったようですが、それはともかくカサド氏が亡くなる4年前、カサド氏65歳の演奏が収められています。
「うわっ!アレが飛んできた!!」なんと65歳とはとても思えないスゴい演奏で、録音も超近接録音。よくシュタルケルの演奏を「マツヤニが飛び散る演奏」と表現したりしますが、それをいうならコレでしょう、というくらいの飛び散り具合。チェロの有名曲ばかりですが「いい曲でしょ、ふふふ」みたいなノリは一切なく、ひたすら誠実にしかも熱量をブチこんで演奏。原氏の伴奏もさすが夫婦の変幻自在ぶりで、たまげました。いや~~ジャンク、あなどれない(笑)。
