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これは以前に地元レコ屋にてGET品。安かったですが、音がやたらといいディスクだな~というキオクが。本日久しぶりに聴いたついでにこのLPの正体をポチッと調べたら、イロイロとわかりました。
この方は60~70年代に非常に人気があった「ジョルジュ・シフラ」というピアニスト。で、このアルバム、買った当初から、プレスは明らかにフランスなのにジャケットには「Printed in Japan」などと印刷されておりネダンも書いてないなど、不思議な点がいくつかあったのです。が、調べてわかったのはこのアルバム、おそらく70年代後半あたりにYAMAHAがギブソンみたいに「シフラ特別モデル」みたいなピアノを製作したらしく(たぶんジャケットに写っているのがそう)、それを記念してアルバムも制作しちゃった、というのが由来。関係者に配ったものなのか、販促として配られたのか定かではありませんが、プロモ・オンリーなのは確かのようです。このアルバムは、ワタシが知る限りのピアノ録音ではダントツのスゴいデキ。しかも演奏もあまりピアノに馴染みがないワタクシごときでも「すげ~~」と思うような明晰なタッチによる卑俗な言い方をすると「カッチョえ~~」演奏。すごく洗練されたキース・エマーソンみたいな(笑)。(この「カッチョえ~~」演奏がある筋からは「深みがない」とも評されたよう。そんなのど~でもいいじゃん・・・)
で、この方のことを調べると映画一本楽勝で作れるような人生でした。戦前から兵役脱走やら亡命失敗やらで投獄されたり強制労働させられたり。ようやくピアニストとして有名になって息子も指揮者として成功していたのに、80年代初頭にその息子が火事で焼死。以降ショックで演奏にほとんど復帰できないままガンでなくなる、というジェットコースターみたいな人生だったようです。このLPが作られたのはおそらく演奏できなくなる直前なので、最後の円熟期を捉えた名録音、とも言えそうです。
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