
これは先日棚の中から発掘品。UKのプログレ・バンド、ジェントル・ジャイアントのライブ・アルバム、UKオリジナル盤です。ジャケットのタイトルにはわざわざ「The Official」と銘打ってあるので、おそらく当時ブートが相当流通していたんじゃないか、と。この推測にはコンキョがありまして、プログレをまだCDで集めていた時期にこのアルバムに内容が酷似しているCDが「発掘音源」としてワサワサと出てきていたんです。なのでビートルズにおける「アルファ/オメガに対する赤盤/青盤」みたいなモンかと(笑)。
さてアナログであらためて聴いてみましたが、このライブとんでもなくスゴい演奏。アルバムの緻密なアレンジを再現するだけではなく、そこにライブならではのドライブ感やお祭り感を盛り込む手腕はロック・バンドの域をはるかに超越してます。チンプな表現ですが、これが5人の演奏とは信じられません。このアルバムの音源はヨーロッパツアーからの録音のようですが、ジャケットの内側にイラスト化して書かれているツアーはヨーロッパ全土からカナダ~アメリカを津々浦々まわってます。しかも75年~76年にかけて長い期間回っており、同じ都市に2回いっている(しかも10月の次に12月という短いスパンのこともある)ことも確認されます。このなが~~いツアーで演奏を練りに練って録音したのでしょうから、素晴らしいのもドウリだな、と思います。
74年には「パワー・アンド・グローリー」、75年には「フリー・ハンド」という傑作アルバムを連発してのツアーですが、このツアー終了後に録音したとおもわれる次作「インタビュー」は作風ががらりと変わるので、この芸風のツアーはここまでだったのでしょう。ロックのアンサンブルの一つの到達点かと。
