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これは先日地元レコ屋にてGET品。元はTVのCMにも使われたサックス奏者、清水靖晃氏のバッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏ですが、これはそれから1~3組曲のうち2曲ずつを両面に収めた33回転盤。清水靖晃氏といえばいうまでもなく昔はKYLYNプロジェクトや山下達郎の録音で活躍した名プレイヤーですが、80年代くらいからはクラシカルなものも録音されていたと思います。
「片面3曲」「ソロ演奏」となると、キタイするのは高音質録音。だったのですが、出てきた音は「ぼへ~~」「ぼふ~~~」(爆)ジャイアン・リサイタルかよ、と最初思いましたが(笑)。この録音、これまで聴いたことがないくらい「残響がスゴイ」レコードなんです。どれくらいすごいかというと、まあ軽く銭湯なみ。こんなところで歌ったらキモチいいでしょうな~~という場所ばかりです。クレジットをみるとどの曲も録音が異なってますが、特に強烈なのが第2組曲が収録された「石の美術館」みたいなところ。残響が数秒は軽くあり、残響、反響で「うわんうわんうわん」というカンジ。
これには理由がありまして、以前ラ・プティット・バンドなどで活躍したバロック・チェロの第一人者、アンナー・ビルスマ(自身にも2回の全集録音あり。いずれも名演)の本でちょっとこの曲を研究したことがあるのですが、この曲はどうやら「単旋律でいかにポリフォニーを表現するか」に挑戦した曲らしいのです。つまりある音の倍音が次に連なる音に重なることによりあたかも和音が動いているように聴こえるように演奏すべきである、というのです。おそらく清水氏はこの効果を狙って、音が多重にわざと重なるように残響時間が長い録音場所を選んでいるようなのです。
結果はとても面白い音なのですが、再生が難しい!最初に再生したときは先ほど書いたような「ジャイアン・リサイタル」状態だったのですが、その後音質改善グッズ導入により劇的に音が引き締まってきたため、ようやく聴ける音になってきました。それでもボヨボヨですが・・・昨日紹介ディスクのようなわかりやすい高音質ではありませんが、これもある意味装置のクオリティをあぶり出す盤ではあります。
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