
先日、プリ・アンプにショート・ピンをブチこんでから音が激変し、ディスクから採取できる情報量が格段にアップしたような。プラスして思いつきでスピーカー(アルテックの614Cです)のネットを外したところ、さらに情報量がUP。昨日のブラス・ロックとかだとうるさすぎますが(笑)。
本日はこの盤を試してみました。80年代のなんてことないUSの再発盤ですが、これの特徴はいわゆる「DMMプレス」であること。「DMM(ダイレクト・メタル・マスタリング)」というのはドイツのテルデック社が開発したらしい特殊技術で、テープなどから通常はラッカー盤にカッティングをしてそこからメッキして・・・という工程を経てメタル・マスターを造るところを、直接メタルにカッティングすることにより途中を省こう、というモノらしく。盤の特徴は外側の送り溝がけっこう広くとってあることで、表記がなくてもこれを見ると「DMMくさい(笑)」と思ってしまいます。(おそらくこのシリーズはドイツ製作スタンパーによるUSプレス)
このプレスが高音質である、という記事にこれまで接したことはなく、どちらかというと評論家系のカタガタはDMMに対してネガティブな印象ですが、ワタシはけっこうスキです。このブルーノート・シリーズをいくつか持ってますが、このアルバムはとくに出来が良いように思います。
この盤の音を表現すると「空気感」です。左にマイルズとキャノンボール、右にドラムとベース、中央にピアノが位置していますが、マイルズがプレイしているときのヒンヤリとした感触がたまりません。とくにアート・ブレイキーの「キレなさぐあい」といったら(笑)。これを聴くと翌年に録音される「カインド・オブ・ブルー」の原型がすでにここで披露されていることがビンビン伝わってきます。一方、キャノンボール氏のソロが始まると、とたんに世界が崩壊するのですが(爆)。よくマイルズがキレないな(笑)。けっこう彼のことは評価していたらしい(KOBにも参加してますし)のですが、ワタシはブラザーたちに人気があった彼を残すことで「白いヒトたち」にコビ売ってるというヒハンの防御線にしたのでは、とニラんでます・・・(KOBでは「白いヒト」が加入してしまいますが)
安くて良い音、というワタシの最もスキなタイプのレコです。