
これは先日、海外から到着。某海外入札で競り負けてしまいガックシしていたところ、なんといわゆる「セカンド・チャンス・オファー」というのがやってきて、無事入手とあいなりました。ま、1位入札者がサクラだったら、ただのボッタクリなんですが・・・
以前からときどきEMIから発売されたヌヴーさんの録音集3枚組というのを見かけていたのですが、スゴく高いので、「そんなに人気なんや~」と思ってアルバムを狙っていました。EMIの全盛期のMONO録音が飛び出してくるのを期待して針を落としましたが・・・
「あれ?なんかちょっとゆるい・・・」悪い音ではけっしてないのですが、少し甘めの音質。最初は理由がわからなかったのですが、ポチッと調べてギモンが氷解しました。
ヌヴーさんは第2時大戦中は演奏活動を休止されていたようですが、大戦終結に伴って活動を再開。45年の後半からEMIに録音を開始した中の1つがこの演奏だったのです。つまり原盤は「SP」で、その電気録音音源から再発されたLPということがわかりました。どうりでちょっと甘いと思いました。そう思って聴くと、スゴい高音質に聴こえてくるのがゲンキンですね(笑)。
レコードが高いのは女流奏者だからだろう、と勝手に想像していたのですが、この演奏、すんばらしいです。音は迫力に満ちているのに、上品さをなお失わない、というなかなかない演奏。調べたところパリ音楽院のカール・フレッシュ門下であるらしく、ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールを10代半ばで制したときの2位が、あのデヴィッド・オイストラフ(しかも彼のほうが年長)という信じがたいキャリア。シベリウスの1楽章をこれくらい力強く弾き倒せる奏者は現在もいないかも、です。
70年前の演奏をいまそこで演奏しているように聴くことができる、レコードというのはやっぱりイダイだな~~と実感します。