
いつも行っている地元レコ屋に40周年記念リマスター盤が置いてあって、軽く無視していたのですが、先日UPしたCOZYアナログを聴いて少し興味が。で、某「海女損」で検索したら、ナントもう本店の在庫なし。「こ、こ、これは、えらいこっちゃですよ~」と急にフオンになってしまい、このザマ(爆)。ホント、キモがミジンコみたいに小さくてイヤになります・・・
で、一応聴き比べしてみました。右が75年のオリジナルELLEC盤、中央が40周年リマスター・アナログ、左が76年のコロムビア盤です。で、イロイロ考えるところあったので、雑記しますと・・・
A面、特に最初の2曲はオリジナルが一番好きです。リマスターは最初からレベルがとても高くてちょっとビビります。音の分離がよく、楽器の音もきれいになってますが、山下達郎氏本人が述べられている「ガレージ・ポップ」感が後退。これの発売に合わせた某音楽雑誌での特集でも氏は「ロックンロールのいい音とオーディオ的にいいのは違う」と述べられていますが、まさしくそのとおり!オリジナルは音像が中央に「ぎゅっ」となっているんですが、その分グルーヴ感が。ビートルズの初期アルバムのUKモノラルの中古盤で、きれいなヤツよりもちょっと雑に扱われて音が割れる寸前くらいのヤツのほうが迫力があっていい、というカンジかな(笑)。リマスター盤で「ダウンダウン」のギターの音がデカすぎでは・・・
一方、B面になるとリマスターの印象がUP。特に「今日はなんだか」は秀逸です。分離が良くなった恩恵が一番感じられるかと。かなり細かいアレンジを施しているのがすごくリアルに聴こえてきて、とても面白いです。が、「雨は手のひらにいっぱい」のVoがかなり割れ気味になっているのはなぜなのか・・・
達郎氏の発言を読んでいくとどうも「オリジナルの音は条件の悪さや契約などのトラブルで偶然ガレージっぽい音になってしまい、これはこれで面白いけど、デジタルとは相性が悪いからね・・・」ということになりそうデス。
で、コロムビア盤はわずかオリジナル発売の1年半後に出ているんですが、すでに「リマスター盤」の音に近く、オリジナルとはまったく違います。おそらく大滝詠一氏はオリジナルの録音・編集にまったく満足しておらず、1年半の間に蓄えたノウハウをつぎ込んでリマスターしたものと思われます。が、最新の技術をつぎ込んだモノが面白いかどうかは別のモンダイ、のようです。
蛇足ですが、リマスター盤はレーベルはコロムビア盤類似ですが、ジャケのバンド名のフォントはオリジナル仕様です(笑)。