
ここ数日、バー「ホワイト・レインボー」にフラリとやってくるジャズ喫茶のマスターの元ネタの方の著作を読んでいますが、「こちとら40年以上あーでもないこーでもないやってるんだから」という自負の滲みでた文章に圧倒されっぱなし。その一節に「花には水を。レコードには幻想を」とあり。
私は「妄想」とツネヅネ表現しておりますが、まさしくそういうことでありまして。結局、レコードから何を聴くかは自分自身なんですね・・・
で、先日の続き。「狂気」のイタリア盤と同梱で来たこれは原産国不明。ジャケの右側に、あのUK盤とかでは黒いシュリンク・ラップの上から貼ってあったステッカーが。これはどうなってるかといいますと、おそらくレコード収納口の封側に貼ってあったものと推測されまして、モチロン見事に真っ二つ(爆)。裏側にはもう半分が・・・こんな雑な・・・いや素敵な演出をされるのはどこの国でしょうか、と思ったときに調べる手段がちゃんとあります。
それはレコード番号の最初を見ること。ヨーロッパのEMI系(これはハーヴェスト、ですが)のレコは国ごとにコードがついていて、それで識別可能。暗号解読表ならぬレ・コード表で「8E」を調べると・・・出ました。「ポルトガル」(笑)
まあ、普通は期待できないじゃないですか。ジャケもざ・・・いや素敵だし。でも一応、聴いとこうかな、と思うんですよ。真菌の培地になってても(笑)。それで聴いてみたんですが・・・「あれ?意外といいかも」第一印象は悪くありません。しかしいかんせん真菌が(爆)そこでクリーニング⇔針通しを繰り返すと徐々にノイズ・レベルが低下。徐々に正体を表したそのサウンドは、なんと凄くナチュラルな良い音。低音から高音までバランス良く鳴っていてヴォーカルも誇張がなく、何よりサックスの美しさ!元々あんまり好きじゃなかったんですが、何度も聴いてしまうハメに。では、と一応持っているUKオリジナル(A1、B3なので結構初期プレスだと・・・)と比較。このUKオリジナルが結構ダメダメちゃん。「あー、こりゃ2000枚目だな」(爆死)。次にHTモス・カットの後期UK盤。こちらは最初のシンセの分厚さで「おっ」と思いますが、少しうるさい。いや、良い音なんですよ。良い音なんですが、ポルトガルと比べると「コンプ、かけましたね」と思ってしまい・・・これが「幻想」というのならそうなのでしょう、と思うしかなく・・・