理想のエコー・・・~~レナ・ヤンソン【ペイ・アテンション・トゥー・ミー】~~ | 「高松のレコ万男」レコヅケのアナロ愚道日記
いったいどこで見たのかがまったく思い出せないのですが、何かのディスクガイドでジャケだけは知っていたわけで。そして今回東京は新宿にて、飛行機の時間ギリギリまで漁って会計する前に検盤をしようとしたとき、店のカウンター上に何枚かのレコがごそっと置かれてあり、その一番上にこれが。「う~~ん。確かジャズ・ボーカルだったはず・・・」しかし他のお客さんのキープ分かもしれないので、そのカタマリをカウンターの下に片付けたおねいさんに恐る恐る「あの・・・今のはなんのレコですか?」。回答は他のお客さんが検盤もしくは試聴してキャンセルした分、とのことで、急いでカウンター下から救出してお買い上げ(結構なお布施でしたが)。いや、マジマジと見るとすげージャケですね。なんというか「男前」すぎというか・・・腕も隆々としてるし・・・なのでこの展開からいくと「頭からかじって喰われる」系のドス・ボイスかと思いきや、意外にも良い声です。ふくよかなんですが、ほんのわずかに「カスれ」が入っているので甘きに流れすぎない、実に絶妙な声質。そして録音がまた絶妙。「スウェーデン放送第9スタジオ」で録音したらしいのですが、恐らく一発録り。そしてヤンソン嬢の声にはこれまた絶妙なエコーが。人口エコーなのかルームエコーなのかわかりませんが、一気に部屋がライブハウス化する素晴らしい仕掛けです。音楽的にもオーディオ的にも素晴らしいという結構珍しいディスクです。それにしてもヤンソン嬢、これがデビュー・アルバムらしいんですが、初々しさなんてものはジャズ・ボーカルには必要ないのね・・・別の意味で「ちょっと気になり」ますね(笑)。

