
先日入荷していたモノです。買うときに何となく内容は想像がついたのですが、レアそうなので買ってしまいました。買ってから気づいたのですが、裏にwwwとかが載っていて、どう考えても最近のモノ。ぽちっと調べてみましたら、これはカナダのブリティッシュ・コロンビア州のラングリー地区というところの小学生を集めた企画だそうで、76年と78年の演奏が録音され、300枚限定で自主制作盤が作られたそうです。それがまあ自主制作盤(注釈1)にありがちな話なんですが、内容がいいらしい、というのが流布してマボロシ盤となっていた、と。それで再発の話が出てきて2001年に発売が決まったものの、例の311があったため、発売が危ぶまれ。しかし、これまたありがちな「こんなときだからこそ、こういうものが必要だ」的な流れで発売され、全米を癒してAMAZONでチャート1位を獲得した、とまあこういうストーリーがあったようです。ネットの記述によると、あの爆笑映画「スクール・オブ・ロック」(注釈2)の元ネタでもあるそう。それで内容。ジャケットに写っているように、小学生の演奏するのをバックに小学生がA○B的にコーラス(といってもユニゾン)する、という内容なんですが、演奏するのはすべてロック・ポップスの名曲(迷曲?)です。笑ったのはボウイのスペース・オディティ。およそ子どもが歌うような歌ではないような気がするのですが(笑)。他にはポールのバンド・オン・ザ・ランとかビートルズのLAWRとかがならんでいるんですが、圧倒的に多いのがビーチ・ボーイズ。「リトル・デュース・クーペ」だの「グッド・バイブレーション」だの「ゴッド・オンリー・ノウズ」だのたくさんやっています。カナダではビートルズよりビーチボーイズだったのでしょうか?それとも教育に良いから?謎です。演奏ははっきりいって稚拙の一言。ドラムはひたすらタムを打っていて、ベースはリズムキープできず、コーラスが入ってようやく安定(つまり、伴奏になっていない)する有様。しかし妙に生々しい録音もあいまって、迫力があるのも事実。また、子どものコーラスなんてのは批判することもできず(笑)。まあ、感動的に決まっております。なので確かに面白い作品であることに間違いはないのですが、ヒネクレ者の私は「中にはいやいや参加した子もいたんじゃね~の?」とか黒い考えが浮かんだりして。ああ、ダメですね。歳はとるもんじゃないな~。しかし、これってシモン・ボリバル・オーケストラ(注釈3)みたいな教育的な目的だったんでしょうか?それとも単なるラブ・アンド・ピースな時代の記録?少なくとも長いことは続かんかったようですね。
(注釈1)アナログ・コレクターが踏み込んではいけない領域、それが自主制作。(注釈2)名言、「なんで学校でLED ZEPPELINもROLLING STONESも教えてないんだ!!」が感動的。(注釈3)ブッシュを悪魔呼ばわりした故チャベス氏の行ったもっとも有名なベネズエラの政策。世界的指揮者を産んだばかりか、10代でベルリン・フィルに入団する人まで現れた!!