こんにちは。
しつこいくらい続きます姫路城シリーズ。
飽きずにお付き合い下さると幸いです。
さすが世界遺産、見どころ満載なものでして。
姫路城は散々城門を搔い潜ってやっと天守に辿り着いても天守閣内にも扉があるのですよ。これでもかって感じです。
六葉釘隠し。猪目のハート型が目を引きます。
小天守をつなぐ渡り櫓。全部で3つありますがこちらは一番広いロの渡り櫓です。通常は非公開エリアですがこの時は西小天守の初公開に合わせて特別公開していました。
一見殺風景に見えますが、床を見るとキズで分かりにくいのですが鱗のようなナグリ加工がしてあるのがわかります。こういうところに意匠性を凝らすのがオシャレな要塞たる所以ですネ。
軒丸瓦と鬼瓦には池田家の蝶紋がみえます。
天守の最上層にて直接は見られないので、画像はお借りしましたが、こちら姫路城名物の逆さ蝶紋。両サイドは羽が上、足が下の普通の蝶紋ですが、中央だけ足が上、羽が下の逆さになっているのがわかります。
理由は諸説ありますが、個人的には「未完成のおまじない」かと思っています。日本では城郭、寺社建築物でよく見られ中世の西洋建築でもみられますが、まだ未完成で建築途中なので劣化が始まらないというおまじないであります。
窓の格子も意匠性と採光性を高めた八角形です。よく見かける四角い格子も、部屋側の角は光を採り入れやすくするために角が削られて斜めになっていることが多いのです。視線を遮って光を採りやすくするための生活の知恵です。
屋根の漆喰は軒の直下は白いままですが、軒先の屋根は黒ずんでいます。名古屋城は宝暦の大改修で銅製の雨樋が設置されましたが姫路城は雨樋が無いので雨水が直接屋根に当たって劣化しやすいのです。
上の写真の水抜き穴を室内側から見るとこんな感じです。ガラスがありませんから窓枠に水が溜まるのですが、そのままだと建物の劣化スピードが早まるため、水抜き穴を設けて排水しているのです。実は現在のアルミサッシと同じ原理なのですヨ。
次回はいよいよ初公開の西小天守へ潜入です。
最後までありがとうございます。
次回に続きます。