こんにちは。
まだまだ寒い日がありますね。我が家の梅は散りましたが、桜の蕾がまだかまだかと春の陽気を待ち焦がれています。
さてさて、今回も懲りずに奈良散策の模様をお届けします。
実際に出土した直径1.7mの杉をくりぬいた井戸。
こういうのは珍しいですね。空気に触れたとたんに劣化の一途をたどるのは何とも儚いものです。
多くは長板を束ねたこうこういった井戸か、
井桁に組んだこういうのがよくみられますがね。丸太をそのまま使用するのは珍しいですね。
こちらも実際に出土した鬼瓦。
この当時、すでに四方の魔除け=鬼瓦という発想が定着していたことがわかります。
こちらは排水用の木樋。水は高い場所から低い場所へ流れるので、土地が高い上流階級の住居から身分の低い方々の住居の方へ向かって流れていたと推測されます。下流へ行くほど汚れた水ということになります。でも今と違って化学物質などはありませんから環境には優しいです。
こちらはちょっと変わった「塼」(セン)という古代のレンガ。日本や中国、朝鮮半島は石文化ですから大陸を経由して中近東、中央アジアから伝わったものと考えられています。
石敷だけではなくわざわざレンガを使用しているのは特別な建物ではないかと言われています。まだまだ謎が多いのですがそこが面白いところでもありますよね。
こちらも謎ですが、「公事」「私事」と刻まれたレンガも出土しています。どこにどのようにして使用されていたかは目下研究中であります。
こちらは国内の政を行う第二次太極殿跡。
バビロンの城門のようで想像力を掻き立てます。
現在、第一次太極殿の南門の一部、東桜を復元しています。
国の中枢、都の顔といってもいい太極門と東西の楼門。
この太極門の少し南に朱雀門、さらに南に羅城門があったのです。
太極門の向こうに太極殿が見えます。
ここに3つの楼門が復元されると圧巻でしょうね。
少し南へ歩くと近鉄の向こう側に朱雀門があります。
平城京は都の中に近鉄が横切るのですね。敢えて避けて通るよりも観光客誘致の観点からは非常にいい利用法かと。撮り鉄の方も数人いましたヨ。
最後までありがとうございました。
次回に続きます。
*オマケ。
中野先生のお顔が見えましたのでつい買ってしまいました。
レコードを買う時のようにほぼジャケ買い。
内容も面白かったですよ。私も「かくあるべしと」この歳になって反省しております。