文化のみち② | 散策侍

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様々な歴史建造物を建築目線で再確認するブログです。たまに美味しいものなども・・・

こんにちは。爆  笑

今年もどうぞよろしくお願いします。

 

年末年始は天気がよかったので、家でゴロゴロ&近所へ初詣にいってまいりました。

 

さてさて、前回からの続きにて名古屋市東区の文化のみちです。

 

下矢印こちらは豊田佐助邸。佐助さんは発明王・豊田佐吉の弟さんで兄の創業を助けた名参謀です。

 

 

下矢印大正時代の建築ですから築100年くらい経つでしょうか。

洋館と日本家屋がくっついた変わった造りのお宅です。

 

 

下矢印洋館の天井には通気口があるのですがデザインが美しくてつい見てしまいます。

 

 

下矢印実はトヨタのマークになっているのですよ。

正確には「とよだ」らしいです。

 

 

下矢印採光と通気が同時にできる無双窓。和室も段々と減りつつありますが同時に縁側という空間も少なくなっていますよね。日本のように寒暖差がある土地では必要なのですがね。

 

 

下矢印この障子は「猫間障子」といい元々は猫が通れるようにガラスははめていなかったのだそうです。諸説ありますが、これが上流家庭や御殿では上下に開閉する雪見障子に変化していったのだそうです。

 

 

下矢印こちらはトヨタ自動車の創業者、喜一郎さん。佐吉さんの息子さんです。父の佐吉さんは自動織機、紡績などトヨタグループの土台を創った方です。

 

 

下矢印驚くべきことに、北の縁側の窓は二重サッシになっているのですよ。エコの先取りですな。

 

 

下矢印インバウンドの増加に伴い和式トイレもそのうち姿を消しそうですね。この時代で水洗式というのは最先端です。

 

 

下矢印お客様が使用する階段は荷物を持ってすれ違うことができる広さになっています。

 

 

下矢印家人が使用する階段はこちら。

 

 

下矢印さすがにクーラーはありませんので最先端の天井扇風機。風に当たって涼むというよりは、上部の温かい空気を全体的に攪拌して対流を促す役目かと思われます。

 

 

下矢印二階も直接部屋から窓ではなくてグルリと廊下が廻っているのです。この廊下が空気の緩衝地帯となって室内の暑さ、寒さを軽減できるのです。日本家屋の知恵ですね。

 

 

下矢印これは滅多に拝見できない夏用の「簾戸」(すど)。

葦などを組んだ建具で日差しを遮蔽し、通気は採れるという優れもの。冬は通常の障子に替えるのです。

 

最後までありがとうございます。

次回に続きます。