選択制夫婦別姓を経団連が早急に議論してほしいと提言? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 社会の最小単位は家族です。これはどの国の社会でも共通の認識と捉えられています。

 

 ただ家族の定義はその国の文化や習慣によって変わるのですが、「親子」の絆は一番強力なつながりです。親子のつながりを否定する人が選択的夫婦別姓を主張していると私は思っています。

 

 一般的に、親子の間は不可侵であり、何人も入ることのできない強い紐帯で結ばれています。たまに、父と子が昔からの確執があり相容れないところまで憎しみ合っている数例の例外はありますが、これは無視していいほどの少数だと思っております。

 

 社会的な制度は大多数の人に適用できればいいので、レアケースで議論を組み立てる左巻きたちには与しない方がいいと思っております。

 

 以前、民法における嫡出子と非嫡出子の相続割合を1と二分の一から同等にするようにした裁判では、超レアケースで誰もが仕方ないよねと言うケースで戦い、結局嫡出子(婚内子)と非嫡出子(婚外子)が同じ相続割合になりました。

 

 これも家族という少数単位を破壊する行為でしたが、多くの方特に女性が同じ子供ならかわいそうだと積極的に認めようとしたことにびっくりしました。婚外子を認めるということは、法律で定める結婚を否定する行為だということが理解できておらず、そこを指摘すると多くの賛成派の人が反対に回りましたが、時すでに遅しで法律が成立してしまいました。

 

 こういうところから、左巻き、つまり民主主義国家を否定する共産主義者が家族という少数単位を破壊してきましたが、それがいまは夫婦別姓を議論するところに来ています。

 

 ここでずるずると引き下がったら、いよいよ日本は崩壊することでしょう。だから断固反対するのです。

 

 選択的という言葉で、「したい人はすれば」という無責任な思考が日本のような民度の高い社会を破壊していくことに気づかない人が増えています。特に東京などの都心で。

 

 それもそのはず、東京都民の多くは田舎がないからではないでしょうか。心の深いところで結びついている田舎の景色、幼馴染、親戚のおいちゃんおばちゃんがいなくなれば、もう帰るところがなくなります。

 

 過疎地のお寺では、檀家数が減ってもうお寺を維持することもできずにお寺を閉めるところも出てきているようです。ただ私の知り合いは何とかお寺を維持するために一所懸命にSNS等で発信し、都会に出ていかれた檀家さんの家族とつながって、少しでもお寺とのご縁を保てるように工夫されているところもあります。

 

 私のように前期高齢者になると昔可愛がってくれたおじちゃんやおばちゃんも相当な年寄りとなり、多くは鬼籍に入っておられます。でも、まだいとこらと繋がっているので、なんとか田舎を維持しています。

 

 そして今は私や妻が子や孫たちの帰る場所になっているような状況ですね。

 

 夫婦別姓?

 

 どうしてそれが日本で必要なのか理解できません。結婚すればどちらかの姓になればいいのです。それは男性・女性など関係なく、二人でちゃんと話合って決めればいいだけのこと。

 

 そして子供ができ、その子供たちと一つの姓で名乗ればいいだけのこと、それのどこが問題なのでしょう?

 

 働く女性も増えています。しかし、姓が変わると支障があるからと言われていますが、高市早苗さんが総務大臣の時に、通名でもいろんなところで通用するように法律を変えて、働く女性が働きやすいようにすでに整備済みなのですが、これに文句を言う人がいてびっくりしましたが、今回はなんと経団連の十倉会長が言い出しているのでさらに驚きです。

 

 この人がどこを見てものを言っているのかとても不思議です。

 

 CHINAや韓国は昔から夫婦別姓です。だから奥さんは死んでも子供たちと同じお墓に入ることができません。別姓だからです。つまり家族の一員ではなく、子供を産み育てるだけの役割しかないのです。

 

 でも、日本の婚姻は一方の家、つまり家族になるために、死んだらよほどのことがない限り、ご主人と一緒であり、子供たちと同じお墓に入るのです。

 

 つまり近隣の外国とは別の概念が家族にはあり、同じ家族と言っても日本とは別物になるのです。

 

 アメリカでは、ミドルネームという便利なものがあり、私の友人の多くは自分の姓をミドルネームにもってきて名乗っている人が多くいます。

 

 戦後、日本が二度と立ち上がれないようにとGHQが様々なことを仕掛けましたが、一番効果を発揮しているのが「日本のお母さん」を減らしたことです。まだまだ「日本のお母さん」と呼べる人は多くいらっしゃいますが、多くが母である前に一人の女性だと自分の幸せを追求し、子供を平気で捨てるような人も多くなってきています。

 

 人生を67年も生きてくると、いろんな喜びや悲しみを味わってきましたが、やはり家族との思い出が一番となります。子供との思い出、そして今は孫との日々のやり取りに何とも言えない幸福感を感じるのです。

 

 社会保障制度が進んでいるスウェーデンで経済的には全く心配のない老人たちの自殺が多いのはご存じだと思います。それは高度な社会保障制度のために親子の絆が壊れ、老後の一番の楽しみ(私の考えです)の孫と遊ぶことがなくなり孤独になったというのが原因だと聞いています。

 

 自殺の原因を調べていくと次の言葉に集約されます。それは「居場所がない」です。家庭で、社会で、組織で居場所があれば、つまりその単位での役割があれば、人は幸福感を感じ、孤独にはならないのです。

 

 だから年をとればとるほど「ありがとう」という感謝の気持ちを頻繁に表すのが豊かな老後を送る秘訣だと思っております。それは幸せな老後を送っている人を見れば、皆例外なくそうされているからです。

 

 逆に孤独な老人を見ると、「ありがとう」という言葉よりも文句の方が多いのです。

 

 経団連の十倉会長はこういう日本社会の奥深いところまで考えての発言でしょうか?こういう売国奴的発言をする人は岸田さんと一緒に一線を退いてほしいものです。