岸田総理はアベイズムを継承する保守なのか? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 文芸評論家小川榮太郎氏の動画を見ていると岸田総理を支えようという論調が目立ちます。

 

 あっ、私は自分好みの山口敬之氏や門田隆将氏の動画だけでなく、自分とは考えの違う小川榮太郎氏や元朝日新聞の鮫島氏の動画も見るようにしています。なぜなら、どうしても自分と同じ考えを持った人の話を聞く方が耳障りがよく、気持ちよくなれるからです。

 

 しかし、私のような愛国者はまだまだ日本全体で言えば少数派なのが現実です。それは、実際に選挙に行く人たちの多くがテレビや新聞を妄信している人が多いためです。人口比率では愛国者は確実に増えてきているのですが、その大半は選挙に行かずに、ネット上だけで論争してマウントを取り論破したかどうかで喜んでいるような人もいるからです。

 

 論破王ひろゆきとか、新論破王米山とか名前が付けられていますが、ただの言葉遊びで勝ってもよりよい社会の構築には何の役にも立たないのです。

 

 論破は基本的にはディベートでの勝利をした人に使われることが多いのですが、ディベートの勝利というのは、論理や議論で勝ってもジャッジや陪審員を説得できなければ、勝ちと言えないのです。

 

 あくまでも論理的思考に基づいて論陣を張り、それをジャッジの心に響かせて、こちら側に多数を引き付けて勝つのが本当の論破だと思っております。屁理屈でいくら相手を詰まらせても論破でもなんでもなく、ただの屁理屈が強かっただけです。

 

 学生時代にディベートをかじっていたので、生命保険会社に入って販売研修でも、完ぺきな論理で組み立て、お客が反論してくるであろう想定問題を考え、それに対する応酬話法を構築してセールスに臨んでいました。

 

 だからほとんどのケースでお客を「論破」していたのですが、大学出の若造から言いくるめられていい気分がするわけがありません。結果は「論破」したけれども販売には成功しませんでした。

 

 その後、このことに気づき、刃をわざと鈍らせて、お客様に気づかせるような話し方に変えると面白いように販売できました。

 

 結局「論破」は自己満足の世界で世間では通用しないのです。

 

 ネット空間で繋がっている人の多くは私の実際の活動を知らない人も多いでしょう。でも、ネットでも実際でもお付き合いのある方はどれだけ実践的な活動をしているのかがお分かりになっているはずです。

 

 話を元に戻しますと、小川榮太郎氏や今日の産経新聞の乾氏の論調には大きく書けているところがあります。

 

 岸田総理の支持率が大きく下がった最大の原因は、LGBT理解増進法の無理強いしての成立過程です。

 

 自民党は聞くところによると部会ではそれはもう凄い闘いの連続だそうです。怒鳴り合い、ののしり合いの連続ですが、それをし尽くした後はノーサイドで法案成立に向けて一枚岩になるのが通常だったのです。

 

 しかし、あの時は全くそれが徹底されずに、変な圧力や無言の脅しでの成立がなされたとのこと。その後地方出身の議員たちはその弁明に大変だったと聞いています。私のところにも来ました。

 

 あの時に、今までの自民党のように議論を尽くし、いろんな形である程度納得の上で決まったのならまだしも、議論不十分、それも反対多数にもかかわらず、ごり押しをした岸田総理近辺に不信感が募り、それが国民の間に広まっているのが大きな問題のはず。

 

 安倍さんもあの法律をやろうとしていたと若手の議員のSさんから聞きましたが、安倍さんはあの時、世界の潮流、つまりアメリカの圧力があるから成立させる必要はあるけど、決して入れてはならない文言だけははずしたのです。

 

 「性自認」と「それによる差別は許してはならない」という文言です。

 

 つまりこのことは何を表しているのかというと、安倍さんのところにもアメリカから強い圧力がかかっていたということなのです。

 

 しかし、安倍さんは日本国の総理大臣として日本国のお国柄には合わないこの法律を骨抜きにするために先手を打っていたのです。

 

 でも、岸田総理は安倍さんの持っていた「矜持」を守らず、知ろうともせず、何も考えないで無理やり党内に圧力をかけて成立させたのです。

 

 これが安倍路線の継承でしょうか?

 

 またLGBT理解増進法は、社会の最小単位である家族を破壊するものです。最初は小さな一穴かもしれませんが、そこからどんどん大きくなって結局は破壊するような時限爆弾と同じものなのです。

 

 特別出生率が1.20とまた下がりました。と今日では1.00を割り込みました。日本国最大の課題が少子化・人口減少だということに気づいていないのでしょうか。杉田水脈議員がLGBTは投資をしても人口減少に歯止めがかからず、効率が悪いと発言し、ぼこぼこに叩かれましたが、これのどこがおかしいのかわかりません。

 

 その時に、異次元の少子化対策をしようとしていた岸田総理は杉田水脈議員を庇うことなく、事実上の更迭をし、そして人口を増やすために取った手段はなんと「移民の積極的受け入れ」です。

 

 トラックの運転手が足りないからと言って二種免許を外国語で受験させるようになりました。二種と言えば運転のプロです。それが日本語の法規も理解しないで免許が取れること自体おかしいですが、トラックの運転手不足を引き起こしたのは、国家による運転手運用方法の締め付けです。

 

 法律で運転手が不足するようにしておいて、足りないからと言って外国人を入れるなんておかしいでしょう。

 

 外国人をすべて受け入れ拒否なんて言っていません。日本の歴史は外国人をうまく同化させて活用したから、社会の活性化が図れるとともに、伝統文化を守るという二つの相いれないものをうまく融和させてきたのですから。

 

 日本に憧れて、日本に住んで同化したいと思う外国人は受け入れたらいいのです。でも、日本に来て自分たちのコミュニティを作って治外法権のようなことをする外国人は受け入れてはならないのです。

 

 アメリカで多くの日系人が活躍してきました。彼らは日本を離れ、アメリカに行った時からアメリカ人になるため、つまりアメリカ合衆国に忠誠を誓ったのです。だから多くの日系人が模範的なアメリカ人になろうと努力したのです。だからアメリカで尊敬され、ホノルルの空港の名前は、福岡県八女出身のダニュエル・K・イノウエ空港と名付けらています。

 

 彼には左手がありません。442部隊でアメリカのために戦って失っているからです。

 

 アメリカに渡った先人たちは「郷に入っては郷に従え」を実践してきたのです。

 

 LGBT理解増進法、移民の積極的受け入れがアベイズムの継承ではありません。

 

 またアメリカ民主党バイデン政権に隷従も決して許すことができません。だから嫌なのです。だから支持率が低いのです。

 

 そんな時に憲法改正などできるはずがありませんね。

 

 絵空事に惑わされることなく、現実的な話をすべき時だと思います。

 

 小川氏と「もう時間がない」というところだけは一致しています。