日本のゴジラとアメリカ版ゴジラの違いを考える | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 近年の映画の中でわざわざ映画館に二度も足を運んだ映画は「ゴジラ‐1.0」でした。ゴジラという未知の怪獣に対して繰り広げられる人間ドラマが今までの怪獣映画から脱却をした名作だと思っております。

 

 二度目に行った4DXが子供たちに大うけだったので、今度はアメリカ版ゴジラ「ゴジラ×キングコング新たなる帝国」を観に行きました。

 

 比較するのもなんですが、日本の漫画とアメリカンコミックと表現するのが一番適切かと思います。

 

 日本の漫画の主人公は読者と一緒に成長します。ゴジラ‐1.0での主人公は過去のトラウマを見事乗り越えてゴジラを退治します。荒唐無稽の怪獣映画ではなく、ちゃんとそこには観客が共感できる人間模様が繰り広げられるのです。

 

 ところがアメリカンコミックの主人公はキャラクターがあらかじめ決まっていてそれ以上にもそれ以下にもなりません。そして善と悪の二元論で終始します。

 

 だからアメリカ版ゴジラは、冒険大活劇としてはお金もふんだんにかけて迫力満点なのですが、子供から大人まで魅了した山崎貴版ゴジラとは程遠い出来になっています。

 

 見に行くのなら、4DXで見たほうがいいと思います。遊園地のアトラクションのように椅子が動くのでそれだけにも子供と一緒に楽しめるからです。もし普通の椅子ならば、大人にはちょっと退屈でうるさい映画になるでしょう。

 

 普通の映画館だったら私は居眠りをしていたと思います。さすがに4DXという椅子が動き、水が顔にかかると目が覚めてしまいます。水が飛んでこないように切るスィッチがあるのですが、孫がいつの間にかいたずらでonにしていることが度々あるので、要注意でした。

 

 子供たちは大喜び、筋もわかりやすいのでただ単に大迫力の格闘シーンを見ていけばいいだけのことですから。

 

 ゴールデンウィークに子供さんと行くのなら4DXでぜひどうぞ。下手な遊園地の乗り物に乗るよりもずっと楽しめますよ。

 

 ただ大人が楽しむ映画としては、物足りなく、モスラも出てきますが、私たちが知っているモスラとは程遠く、ゴジラとキングコングが全力疾走するシーンもいただけませんね。

 

 でも、映像はお金をかけているだけ大迫力ですよ。娯楽映画として4DXで観るならばお薦めです。

 

 子供たちと映画に行くことが多くなり、子供のころにおやじに連れて行ってもらった記憶がよみがえります。自分の子供と映画に言った記憶がないのはなぜなかな?と思うとそこまで面白い映画がなかったからではないでしょうか。

 

 行っているんですよ、ディズニーの映画やタイタニックなども、でもあまり記憶に残っていません。

 

 今の映画はFSXを縦横無尽に使いこなし、実写かCGか区別がつかないようなものばかりです。

 

 だからこそ、基本となる物語の構成がカギとなってきますが、その脚本の出来が、最近の日本映画はよくなってきているのではないかと思っています。

 

 一時は日本映画にはイデオロギーがちりばめられていたために、観れば観るほど暗くなっていましたが、今は何か明るい未来が見えるようなものがたくさんあり、また映画館での孫たちとの鑑賞がとても楽しみになっています。

 

 決して現実逃避をしているわけではありませんが、映画館で見る映画はやはり娯楽の王様だと思います。

 

 しばらく映画館に足を運んでいない方は一度行ってみるとまた行きたくなりますよ。家のテレビも大画面ですが、やはり映画館のスクリーンは見ごたえがありますね。ただ、必ず「おしっこしたい」と言われるのが玉に瑕ですが・・・。