感染拡大が止まらない武漢肺炎 | 井上政典のブログ

井上政典のブログ

 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 拙ブログでは、早くからこの武漢肺炎に警鐘を鳴らしてきました。

 

 日本の感染者はCHINAに次いで二番目に多くなっています。もちろん、医療機関の発達や健康保険制度のおかげで検診しやすい体制にあるのも要因の一つだと思います。

 

 でも、不名誉なこの数字の元凶は、CHINAからの旅行者の入国を素早く禁止しなかったことにあります。

 

 申告をさせ、熱を測っても無症候状態で感染力のある今回の武漢肺炎は、その水際作戦が網の目のように駄々洩れで、失敗だったことを表しています。

 

 この状態が長く続けば、感染の拡大やそれを恐れるあまりに人ごみに行かなくなり、飲食店やイベントなどの人がたくさん集まる所の集客が落ち込むのは必須です。それはインバウンドでCHINA人が入ってこないよりももっと深刻な事態を招きます。

 

 航空会社は、減便をしているようですが、CHINAからの飛行機の入国禁止措置をすべきです。別に日本が特別ということではなく、他国に倣うだけですから、気にする必要はありません。

  

 そして隣人の礼儀としてマスクなどの支援物資を送ればいいのです。

 

 CHINAでは、大都市から人が消えています。これの示唆するところは、二つです。

 

 一つ目は、それだけ大きな問題であるとCHINA政府が認識していること。ここでしつこく書いていますが、武漢市という日本で言うならば、大阪市を封鎖するようなことを早々と決断していることに現れています。

 

 それだけ深刻な事態だということであり、対処方法の確立したインフルエンザとは違うということです。

 

 二つ目は、CHINAの経済は今からもっと下降します。それは経済は人が動いてお金も動くのが基本です。貯金のない人は、働けずに食べ物が買えずに餓死者が大勢出ることでしょう。

 

 ちょっと考えてみてください。バイトで生活をしている人がバイトに行くことを禁止されたら、どうやって生活ができますか?武漢市の1000万の市民がみんな裕福ではないはずです。その人たちの生活はどうなるのでしょうか。

 

 想像するだけで怖いものがあります。

 

 そして大都市を支えるために付近の農家から農作物や商品が流入し、武漢市の経済と支えていたはずです。その輸送にかかわっていた人たちは?仕事が無くて困っています。

 

 武漢市だけかと思っていたら、北京でも特派員がこんな北京を見たことがないという位、人がまばらでした。

 

 つまりCHINA全土の都市で武漢肺炎を恐れて縮こまっているのです。

 

 そうなれば、CHINAの経済活動はどんどん縮小するしかありません。この武漢肺炎が収まっても、CHINA人旅行者が大挙して日本に観光にやってくることはこれから数年はないでしょう。

 

 それは習近平政権の終焉を物語ります。

 

 CHINAの歴代の王朝は国民が食えなくなると革命が起き、王朝が瓦解し、つぎの王朝が生まれてきました。その歴史的転換点を私たちは見ているのです。

 

 もちろん日本への影響は大きなものがあります。特に福岡はCHINAのクルーズ船がたくさん寄港し、一度に4千人の観光客が博多や九州各地の観光地に吐き出されていました。それがピタッと止まっています。

 

 これは日本政府が入国を拒否したのではなく、CHINA政府が出国を禁止したのです。情けない話です。

 

 こんな時期に、原子力規制委員会は九州電力の川内原子力発電所を長期にわたって止めようとしています。あまりにも、目先のことだけしか考えていません。原子力規制委員会の電力会社に対する面子だけで国民の大切な資源である電気を高くしようとしているのです。

 

 今後、九州経済は落ち込むのが目に見えています。それなのに、九州経済の原動力というべき、九州電力の体力を奪い、産業の要のエネルギーコストを上げようとしているのです。

 

 テロ対策施設ができていないからという理由ですが、更田原子力規制委員会の委員長自体がこれができているかどうか安全性に大きく影響するものではないと発言している施設です。

 

 再稼働して5年以内に完成させよということですが、3年近くも制度設計に文句をつけて実際の建設期間は二年弱しかありませんでした。

 

 世界の原子力発電所を見てもこれほどまでに大規模なテロ対策施設を作っているところはありません。全く無駄な施設を500億から1000億掛けて作っているのです。

 

 その費用は利用者の私たちが払うことになります。

 

 普通なら定期点検で3か月ほど止めて点検をし、安全性を確認してから稼働させるのですが、1号機を9か月、2号機を8か月間も無駄に止めなければならないのです。原子力規制委員会のメンツだけで。

 

 当然、燃料費がかさむため電気代が上がるのは当然ですし、それ以上に電力の安定供給が不安定になり、夏のピーク時に今まで不安が全くなかった九州電力ですが、それがいっぺんに不安定になるのです。

 

 CHINAが弱っている時だからこそ、日本は内需を拡大してその落ち込みをカバーしなければならないはず。そうしないと、CHINAと共倒れになってしまいます。その時に、産業の血液である電気の供給を不安定にするなどまさに国賊ものです。

 

 視点をもう少し高く持ちましょう。そしてもっと広い視野で物事を考え、判断すべきだと思いませんか。

 

 日本の医療機関や関係各所も武漢肺炎を入れまいと必死で戦っておられると思います。ありがとうございます。

 

 現場だけに任せておかないで、政府も英断をし、そして広い視野でエネルギー安全保障も考えてほしいものです。

 

  有料ウエッブマガジン(月330円)も好評連載中です。

 

 https://foomii.com/00160  よろしくお願いします。