私のブログをいつも読んでいただいている方からのコメントを紹介します。この方は愛国者です。いつもまじめに祖国のことを考えてコメントを頂いている方で同志と言える方です。
でも、原子力発電に関しては、私も以前にその考えにおかされていたような間違いをされていると思っております。
>>>引用開始
私は少し前までは、今ある原発は安全性の高いものは稼働させれば良いと考えていました。しかし、原発の発電能力が全体の三割と、東電が国民に事故後の損害金の保険を支払わせる事を知り、原発を廃止にる考えにいたりました。ですからいずれはゼロにする考えです。技術者たちの能力は世界最高水準だというもわかります。しかし、面倒な事は全て三次、4次下請けに丸投げ。しかも、自分達はモニターでスイッチをいじるだけ。あまりにも、酷すぎます。素直で人がよく、忠誠心の高い日本人はそれに従います。
ですから、火力発電を主体に、次世代エネルギーのメタンハイドレートを原発の代わりにして、ある程度まで供給量を上げればよいと思います。
>>>引用終わり
こう考えるのもよく理解できます。私もかつてはこう考えていた時期がありました。
それは、あの事故直後に竹田研究会という竹田恒泰氏の勉強会に参加した時でした。あの時は絶対信頼していた日本の技術に疑いを持ち始めた時であり、東電の隠蔽体質や管理のずさんさを報道で知れば知るほど疑問が大きくなっている時だったのです。
しかし今回の番組で東電が早い時期にメルトスルーが起こっている発表しようとしたときに官邸からストップがかかって言えなくなったという事実が明らかにしています。
そして国家のエネルギー問題は今決めてすぐに実行できるものではありません。
ここに書かれているように「メタンハイドレード」は資源小国日本の救世主になる可能性が大の資源だとも思っています。
しかし、実験段階で試掘に成功したものの、商業ベースで日本のエネルギーを賄えるかどうかはまだ未知数だと思っています。今後研究を重ねれば十分に実用性がある資源だと思いますが、日本のエネルギーを賄うための実用化は最低でも20年から30年はかかると思います。
これは採掘方法の確立、環境アセスメント、販路の拡大、それに伴う設備の交換など莫大なお金と時間がかかるものだからです。
原子力発電所は世界最高水準のものがすでに稼働できる状態にあります。それは40年ほど前に日本を襲ったオイルショックの教訓から、いくら安くて使い勝手がいいと思われていた石油も日本が買えない状況が出てくるということに気づいたからです。
そこで原子力の平和利用ということで原子力発電が一気に脚光を浴び、当時の超優秀だった人たちがこぞって原子力産業への分野の研究に挑むのです。
私が今原子力国民会議で御付き合いさせていただいている先生方はその当時から原子力が未来の日本を支えるという青雲の志を持った方々であり、日本が石油不足により先の大戦に引きづり込まれたという歴史的事実をよくご存知の方々です。
ここでも「愛国」というキーワードで皆さんと繋がっています。
ところが番組の中でもありましたように、イデオロギーの強い地震学者や原子力規制委員長が日本のエネルギー政策をズタズタにしているのです。
日本のエネルギー供給をどう考えるかを愛国者の科学者と、左巻きの科学者のどちらに担わせる方がいいと思いますか。
コメントに戻りますと、ここで重要なのは「脱原発」という魔法の言葉です。
竹田恒泰氏も「自分は緩やかな脱原発派です」と言いながら、再稼働はあり得ないと発言していました。
今回の番組でテレビ討論で一緒だった澤田先生が竹田氏が東京新聞の記事にマーカーを引いてその受け売りで意見を言っているのを見て薄っぺらい感じがしたと言われています。
私も素人です。だからわからないことはわかる人に聞くのです。その時に日本でも一番詳しい人に聞くのが一番でしょう。だから私は原子力国民会議のメンバー、日本の原子力の第一人者と言われる人たちに直接聞くのです。
話がいつものように広がってきましたので、ちょっとまとめます。
私たち日本人の信仰の大本は天照大神は太陽です。その太陽からすべての生物が生まれ、生き続けています。もし太陽がなかったらどんな生物もすぐに死滅してしまうでしょう。
その太陽は核融合エネルギーでできており、生命は核とともに生まれ出でています。
私たちの身体にガイガーカウンターを当てれば、放射線が測定されます。そして死ぬとしばらくすると計測できなくなるのです。
核エネルギーは怖いものではなく、うまく付き合うことのできるものであるということです。
さらに、日本のような莫大なエネルギーを消費する社会で、一つのエネルギー源だけに依存するのは危険なのです。それは人類が長年の経験で積み上げてきたものです。
風でヨットは動きますが、巨大な貨物船やタンカーは動かすことはできないように、個人の家庭の電気は太陽光発電や蓄電技術が発達すれば賄えると思いますが、産業や交通や巨大なビルの空調は自然エネルギーでは到底賄えないのです。
エネルギーの供給設備をインフラと言います。そのインフラは数年で完成できるようなものではありません。いくら有望でも実用化のめどが立っていないメタンハイドレードでは来年から日本のエネルギーを賄うことは不可能なのです。
だからこそ既存の原子力発電所を稼働させ、核燃料の再処理をして効率よくウランを使うことが今から30年は必要となっていくのです。
その間に高速増殖炉やメタンハイドレードによる次世代の発電所を実用化させて次の時代のエネルギーの確保をしていくようにするのが、私たちがこの便利な生活を維持しながら次世代のエネルギーに徐々に変えていくことなのです。
するとだいたいの人が「その通り、それを言いたくて脱原発を言っている」という人が出てきます。
いま「脱原発」というと日本を貶める人たちに利用されることに早く気づいてください。
このブログの読者のほとんどは、山本太郎がペテン師だということに気付いていると思います。菅直人が自分の保身だけで反原発を言っていることを知っているはずです。
それを安易に「脱原発」ということが彼らを元気づけていることがわからないのでしょうか。
ぜひ先週の日曜日から始まった「スタジオ日本日曜討論」の6回シリーズを見てください。そして正しい知識をつけて判断されるようにしていただきたいと思います。