なぜ原爆を落としたアメリカと日本はうまくやっているのか? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 外国(アメリカを除く)の友人からよく聞かれる質問。

 「どうして日本人は原爆や無差別爆撃をしたアメリカとこんなに仲良くやっていけるのか?」というものです。

 この問いに皆さんならどう答えられますか?

 「アメリカが戦後復興を手助けしてくれたから」「在日米軍が日本を守ってくれているから」「アメリカは憧れの国だから」「日本が先に手を出したから」等々でしょうか。

 以前私も自虐史観に染まっていた時は、そう答えたでしょう。

 しかし、現在日本の文化や歴史を勉強し、神社を通じて日本の神道を学べば学ぶほど、日本人の心の中にある一つの言葉が浮かんでくるのです。

 それは「恕(じょ)の精神」です。

 字が「怒」と似ているので、激しい意味なのかというとそれとは全く逆で相手を思いやる気持ちのことを言います。

 もともと孔子の論語で開設されている言葉です。多くの皆さんはもうご存知でしょうが、ご存知ない方のために論語からの言葉をご紹介しましょう。

 
「論語」にある言葉、

 子貢問うて曰く「一言にして以て終身之を行うべき者有るか」(「ただ一言で終身行うことができるものがありますか?」、

 子曰く、「其れ恕か。己の欲せざる所人に施す勿(なか)れ」。

 孔子が言うには「それは恕という一言であろう。
恕は己の心を推して人を思いやるのである。

 己の心に欲しないことは人も欲しないから、これを人に施し及ぼさないようにせよ」) 

 です。

 いかがですか?

 でも、少し西洋のことわざにも詳しい人は、

 「Do to others what you wanted to do」(自分がして欲しいことを他人にもしてあげなさい)

 私も以前までは同じだと思っていました。でも、よく言葉の意味を深堀していくと全く違うことがわかるのです。

 英語の Do to others~ は、あくまでも自分が中心です。自分の価値観をもってして相手への行為へと変えていきます。

 ところが論語の「己の欲せざるものを~」は、相手の身になって考えることを基本となります。

 一見同じように見えることですが、実はこれが全く違うことだということに気づいたのです。

 相手を赦すという行為は、なかなかできるものではありません。

 聖書でも「forgiveness」(赦し)と出てきます。

 改心した悪人が死ぬ間際に「私を赦してほしい」というセリフを吐き、親の仇を取った主人公がその殊勝な心に対して「あなたは私の赦しを得た(直訳)」という会話がある映画をときどき見かけます。
 
 これを以て恕(赦し)は英語のforgivenessと同じように考えていたのですが、根底にあるものは同じでもその民族が歩んできた歴史、そして育んできた文化、そして晒されていた環境によって大きく変わってくるのです。

 日本は先の東北や熊本の地震のように天災が世界一多い国と言っても過言ではないでしょう。ですから、それは「仕方ない」という前向きな諦めで次の復興(未来)のことを考えます。 

 自然が相手だと、だれも責める相手がいないのですから。そして分かち合えば足りるということをその自然災害の時ほど発揮します。

 乱暴な意見だとわかっていますが、日本以外の国はこのような自然環境や地政学上、このようなことはありません。

 イエスキリストは、「汝の隣人を愛せよ」とお説きになりました。しかし、日本語ではその後の言葉がよく省略されています。「あなた自身を愛するがごとく、汝の隣人を愛せよ」が原文に近い訳です。

 ところがこの訳ですと、読んでいる日本人にはとても違和感があります。

 つまり思考の基本が他人なのが日本人なのに対して日本以外の人は思考の基本は自分だからです。

 もうお分かりになったでしょう。日本は相手のことを思いやる「恕の精神」に満ち溢れているからこの前半の「あなた自身を愛するがごとく」という言葉に違和感を覚え、省略されて言うようになったのではないでしょうか.

 「相手を思いやって赦す」のが日本人です。それに戦後の左巻きたちは付け込み、「自分たちが悪い」「日本が悪い」「日本は世界から嫌われている」というような嘘の思想を植え付けてきたのです。

 誰もが肉親を殺され、原爆で重傷を負った人からは口々に「かたきを取ってくれ」と救助にあたった兵隊たちが耳にした証言を聞いたことがあります。

 日本が戦争を始めたから、それもだまし討ちで始めた戦争だから、そんなことをされても仕方ないというのが戦後の日本の近代史を教える日教組の常套文句でした。

 でも、だんだん研究や情報開示が進み、さらにネット社会になって研究成果を左巻きのフィルターを通さずに一般の人に伝えることができるようになったため、それがおかしいと思えるようになってきました。

 今までは一部の人間しか海外に行かなかったのに対して、大勢の人がそれも韓国やCHINAが反日をしてくれるおかげで台湾やベトナムなどに行く人が増えて、世界からとても感謝されている日本という事実を普通の人が知ることができるようになってきました。

 日本では過去のことを「赦す」ということが普通なのに対して、韓国やCHINAでは全くそれを受け入れないと思いがちです。

 しかし普通の韓国人やCHINA人と話してみると言われるほど反日どころか、親日の人は多くおられます。
 
 よく彼らは「日本は嫌いだけど、日本人は信用できる」ということを口にします。私たちには理解できない心情です。

 私たちは昔から君臣一如の国で生まれて育っていますから、日本と日本人は同体であるのです。だから、日本が残虐なことをしたと言われればすぐに普通の人が日本を代表して謝罪をします。

 日本以外の人は、自分と国家は全く別物だと思っているのですからこの行為は理解ができません。
 
 なぜ、日本人はすぐに日本という国家を背負って発言するのかとよく言われます。

 辛淑玉という在日の反日外国人がいますが、慰安婦問題などを講演するとすぐに日本人が謝罪してくるので「私はあなたにレイプされたのではない。」と叱るのです。そして「人間間の問題と国家間の問題は別ものだから一緒に差別をなくしましょう。」ということによって、見事にその普通の日本人を自分のシンパにしてしまうのです。

 彼女らは自分と国家は別ものです。でも、日本人は自分は日本国の一部だと思っていますから、そこに何か納得できないものを感じるのですが、見事な論理に「えっ?この人が?」と驚くような人がファンになっていくのです。

 彼らは人間の間には「恕の精神」は存在すると論語を通じて知っていますが、それが国家間レベルになると存在しないと信じているのです。

 または、そちらの方がお金をせびることができたり、特権を与えられたりするから得だと知っているのです。

 戦後の日本人はその論理に負けて、在日に対してたくさんの特権を与えてきました。生活保護を外国籍の人にも支給することや老齢年金を掛け金を納付していない外国人に支払うのもその顕著な例です。
 
 恕の精神は論語に出てきますから、ある程度知識を持った日本人、朝鮮人、CHINA人ならば知っているはずです。

 でも、日本人は原爆という非人道的な爆弾で人体実験をしたアメリカと仲良くできますが、彼らは頭の中ではわかっていても、目の前の利益のために平気で嘘をつくことができるのです。それを国益の前にと言い換えても過言ではないでしょう。

 蒋介石は戦後日本人からは「恕の精神」を持った人だと長く思われていました。

 日中国交回復の際の毛沢東や周恩来も「恕の精神」をもった大人としてマスコミがもてはやしました。

 蒋介石は先のブログに書いた通り、台湾人に蛇蝎のように嫌われています。
 
 毛沢東はその権力を護るために数千万の人を餓死に追いやり、処刑してきました。大人とみなされる周恩来は、それを自分の保身のために見てみぬふりをしてきた人です。

 もし論語で言う「君子」ならば、困っている人を見捨てるような行為はできないはずです。

 オバマ大統領が現職の大統領として初めて広島へ訪問し、被爆者の方とハグをされた写真は感動的でした。これでまた一段と日米の関係が強固になっていくことでしょう。

 その隣で韓国人たちが韓国人被爆者も慰霊すべきだとか、CHINAの王外務省が南京にも来るべきだと発言しているのを見て、「なんと見苦しい!」と思った人は多かったでしょう。

 日本人なら当たり前に「恕の精神」が根底に流れているので、それを前面に出さずに「恨の精神」を出す韓国人と、今後も歴史カードで日本を縛ろうとするCHINAの思惑がはっきり見えて反吐がでます。

 もし、この数日の出来事によって今まで中韓になびいていた人たちが何か得体の知れない違和感を持たれたのなら、ぜひこの文章をお勧めしてください。きっとそのもやもやが何だったのかがわかると思います。

 日本人は過去を水に流すことができる人になりたいと思って努力します(私も含めて)。

 でも、韓国とCHINAなどはその日本の甘さに付け入ってすこしでも甘い汁を吸おうとしているのです。そしてその手先が反日野党の面々であり、その勢力がよわ回ってきたために、民進党と共産党が選挙協力するなど本性を現し始めたのです。

 次の参議院選挙が戦後日本の正念場です。民進党や共産党に票を入れたら日本はますます混乱していくでしょう。