あす十時からインターネットテレビに出演します。 | 井上政典のブログ

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 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 明日の日曜日、午前10時から12時半の二時間、「スタジオ日本 日曜討論」に出演します。日本精神が世界を救うシリーズの第二弾で、教育問題をお話します。田中暴走おばさんが一石を投じた大学教育問題をワコーの吉原会長と一緒にお話します。日本の高等教育にかけているものはなにか? 教育そのものにかけているものは何か?などについてたっぷりとお話したいと思います。


 さて、今日は、F運輸様の幹部研修で二時間お話させていただきました。

 午前中がサクラダファミリア二三十年携わっておられる外尾悦郎さまのお話のあとに、午後は私の二時間のお話でした。

 外尾悦郎氏はダンディでとても毎日石を格闘されているとは見えません。

 いろんなお話をされましたが、外尾氏の日本精神がガウディの遺志をついでこのサクラダファミリア教会をつくりづけておられます。ガウディ自身が自然を克服するという西洋的な発想から、自然と共存するという和の精神を持ち、あの教会を作り続けました。

 聞けば、ガウディは小児性リュウマチでほとんど動けず、ただ、目に入るだけの自然を事細かに観察し、自分を自然に調和させて石との会話を始めて教会を作り始めました。

 そしてついに逆さ吊りの法則で建築家の天敵である引力を味方につけた逆転の発想であの奇抜で奇跡的な天にそびえる塔を作り続けたのです。
 
 外尾氏のお話を聞いていると、武士が西洋にわたり、動ずるところなしに己の信念を貫き、作り続けたのが認められ、受け入れられて制作の責任者に任命されたことがわかります。

 そこには、安易な妥協は存在せず、ガウディをみるのではなく、ガウディが見ていたものをみるという一点に尽きます。同じ目線でものごとをみることにより、ガウディの偉業を日本人である外尾氏が引き継ぐようになったのです。

 会長は8人変わったそうです。その変化にも耐えて30年以上にわたってずっとサクラダファミリア教会の建設に携わってこれたのは、ブレない想いを貫き通したからだと思います。

 それは、ガウディの見た景色を思い描いいてガウディの同志になっていたからだと思います。助手も同僚(同志)、そしてガウディも師匠であり、同僚(同志)であるという外尾氏の想いが貫き通した人生だからこそ言える言葉だと感動しました。
 
 贅沢にも20名ほどの人数で話しを聞け、おまけに私もギャラをいただきながら、身近に接することができて最高の幸せでした。

 午後から話した私のお話は、「古事記」について。古事記に流れる日本の精神と外尾氏の想いが見事に同じだということを実感しました。

 普遍的なものは世界各国同じであると言われますが、美意識や勤労態度など極めて日本的な価値観をスペインにて普遍的な価値まで昇華させた外尾氏の思いと重なり、一段と熱が入りました。

 ガウディの遺志を引き継いだ外尾氏の思いと、古事記の世界。一件融和できそうにもありませんが、これが綺麗に溶け合っていると感じてお話しましたが、どれだけの人が私の思いを感じていただけたのでしょう?

 立派な会社の幹部社員の研修でありながら、ほとんどの方が古事記を読んだことがないこと自体が日本の「違和感」を生み出している現況ではないでしょうか。

 まだまだ私の行脚は続きます。