たくさんの人が心で月を観てもらえました。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 金曜日、土曜日に開催した承天寺観月祭は、大盛況のうちに終了しました。

 500人を越える人が承天寺に集まってきていただき、心で月を観るという体験を皆さんと一緒にできたと思います。

 というのも、観月祭といいながら月が出ていない状態でした。でも、承天寺は禅寺です。

 目で見る月もいいけれど、心で観る月はもっときれいに見えます。もし、自分の心が澄んでいればですが・・・。

 白砂に波を描いてある承天寺の洗涛庭にLEDのライトが当たり、海を表したり、戦いの様子を表したり、一つの庭が照明でこれほどまでに表情を変えるという経験もしていただきました。

 光だけではなく、詩吟や語りや舞や筑前琵琶、篠笛、二胡などが繰り出す音がこれにはっきりとした性格を付け加え、それが心と合わさって、ますます幻想的な景色になっていきました。

 「承天寺 ライトアップ」と検索すれば、その様子がご覧いただきます。

 もう何度も観ている洗涛庭のライトアップですが、毎回感じるものが違ってきます。

 これが、「一即多、多即一」の世界だと感じました。

 すべてのものは一つから始まり、たくさんのものはそれぞれ独立していますが、でも、究極的には一つのところに戻ります。

 吟、舞、笛、二胡、筑前琵琶、語り、などが独立して存在しています。500人以上のお客様もそれぞれの生活があります。でも、承天寺という禅寺でこの二時間の間は一つになるのです。そして、これが終わるとまたそれぞれの生活に戻ります。でも、この時間だけは、皆さんが心で月を観ているのです。

 とっても美しい時間、気持ちの良い空気、そして清涼な空間。

 感謝の気持ちが満ち溢れ、観ていただく、見せていただくの気持ちが相互に伝わる空間でした。

 面白いもので、二日間ともちょうど満員のお客様でした。それ以上でもなく、それ以下でもありません。空間が一杯になり、ちょうどいい人数でした。これ以上はいると苦情が出るでしょう。これ以下だとなんとなく寂しくなるでしょう。

 終わった後にたくさんの方から、今日の月は「満月」でしたといわれました。それが私には「満点」に聞こえたのは、自己満足の世界でしょうか。

 9時に終わり、そして片付け、軽く食事をすると12時を回っていました。でも、今朝日曜日は6時に起きて、7時から校区の運動会の準備をしました。

 三張のテントを立て、校区の運動会の用具係をしました。運動会を順調に運営するためには、次の種目の用意をするのが不可欠です。オヤジの会、中学生の補助員を指揮し、問題もなく終えましたが、さすがに打ち上げに行く元気はなく、家で死んだように眠っていました。

 いつも元気印の私が出て行かなかったので、心配した電話が留守電に何本か入っていました。

 充実した3日間、でも明日は若手の勉強会で「勝海舟」のお話をするのです。

 微々たる力しかありませんが、自分にできることを確実に実践し、日本国のために尽くしていきたいと思っています。ああ、産経の連載も書かなければ・・・。