毎週金曜日に企画されていた首相官邸のデモが昨日も実施された。
奇妙なのはその参加人員数。 主催者発表 20万人以上。警察発表2万人程度。
先週も4万五千人と主催者は発表し、ほとんどのマスコミはそのまま垂れ流した。産経新聞だけが11000人と警察発表を伝えていたが、これほど他の地域の人を混乱させることはない。
二万人でも、その渦の中にいる人は凄い熱気で盛り上がり、まるで球場でのひいきチームの応援のようになると思います。ただ、警視庁などは、あの場所に何人はいるかは事前に計算しており、当然上空からも監視しているので、私は警察発表を信じます。
テレビでは、外国のFBやツィッターなどのネットでつながった新しい形のデモだと持ち上げていましたが、私はそうは思いません。このデモや今フェイスブック上で署名活動が行われているものは、明らかに日本を貶めようとする勢力の扇動であり、それに一般の国民が後先をあまり考えずに流れで行動しているようにしか思えません。
昨日も「大飯原発再稼動撤回署名にご協力を!」というものが流れ出ました。友人の岩本壮一郎君から知らせがあって急いで見てみると、急激に署名数が増えている様子。岩本君の後に「おかしい」という意見の書き込みをしました。
この署名を発起人は「藤井悦子」という人で、なぜか西村敦子という名前も持っています。素性がいまいちわからないので、これをご覧で京都方面にお住まいの方はぜひご一報ください。ブログを読むと、反戦、反原発となっています。
そしてこのHPには、活動資金のカンパの口座番号まで書いてあるのです。このお金でプロ市民を抗議活動に駆り出す魂胆なのでしょう。そこには、活動には費用がかかります。支援お願いしますと書いてあります。
何をするにしてもお金が要ります。原発を廃止するにもお金がいるし、新しい発電所を作るにもお金が要ります。その費用は誰が払うのでしょう?
エネルギー政策は国策です。それをどのようにするかを決めるのは私達の代表者である国会議員です。ただ、この時期に申し合わせたように民主党は未だに小沢や輿石やさらに鳩山までがしゃしゃりでてきて、国政を乱しております。
当の野田首相も消費税増税法案に政治生命をかけると今国民の一番関心事であり、今後の景気や日本経済の喫緊の課題から遠いところにいます。もともと民主党には期待していませんでしたが、これほど国民と相反することをするとはと思うとふと二年9ヵ月前のことが思い出されました。
民主党への政権交代劇です。当時も民主党が政権交代したら日本はひどいことになると当時は「蘇れ美しい日本」というメルマガに寄稿して、毎日のように書いていました。でも、書けば書くだけむなしさを感じる結果になりました。
身近な経営者とも口角泡を飛ばす議論を何度もしましたが、当時は聞いてくれませんでした。
しかし、私のぶれない姿勢に今はそのときの人たちが応援してくれています。
今回の反原発のデモや署名運動も当時と似ていると思うのは私だけでしょうか?
ただ大きく違うのが、国民のほとんどが核アレルギーを持っており、廃止するかどうかと聞かれればYESと応えやすいです。ただ、急激なエネルギー政策の転換は不可能です。だから、今将来やめることを決めることはできますが、すぐに原子炉を停止することはできません。
反対派の意見を読むと、「電力の供給能力はあるのに、自分たちの利益のために電力会社が脅しをかけている」といっていますが、いつから日本は対立軸を喜ぶようになったのでしょう。
電力会社も電気の安定供給を願い日々働いている普通のおじさんがいっぱいいるのですよ。金持ちと貧乏人との対立構造自体が左巻きのお得意な理論です。
でも、今原発を止めて停電が頻繁に起こるようになったら、冷蔵庫のものも腐るし、買い控えで経済も衰退していきます。大企業が景気が悪くなるとその下請けにも影響し、回りまわって今反対デモで気勢を上げている人たちや社会の弱者と呼ばれる人たちにしわ寄せが来るのがわからないのでしょうか。
もっと冷静な議論を、私達は2年9ヶ月前に大きな失敗をしてそのツケを払わされているではありませんか?
またその二の舞を踏むのですか?