【延喜式内 名神大社】大阪府羽曳野市・飛鳥戸神社 | 関西歴史街道

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大阪府羽曳野市の飛鳥戸神社。
河内国で枚岡神社・比売許曽神社・杜本神社と四社しかない、延喜式内の名神大社の一社。

鳥居

近鉄南大阪線・上ノ太子駅の北側、竹内街道を西にとり途中で右折。
住宅が連なる細道を進むと、飛鳥戸神社の鳥居。

境内

さらに住宅街の間を詰めていけば、右手に飛鳥戸神社の境内に。

手水舎


石段


拝殿


本殿

江戸期までの祭神は牛頭天王で、明治期の神仏分離で、現在の祭神はスサノオ命。
本来の祭神は、雄略天皇期の5世紀に渡来した百済系王族の昆伎王。
その子孫である飛鳥戸造氏族に祭られ、この地名の飛鳥もそれが由緒。
平安初期の859年には、子孫の百済宿祢たちの働きかけで、神階正四位下が授けられた。


建年代は不詳だが奈良時代よりは早いという。
明治41年に近くの壺井八幡宮に合祀されたが、昭和27年に分祀され、旧鎮座地の現在地に遷座された。

本殿は、流造り・銅板葺き。

かつての名神大社というには、とてもこじんまりした境内だが、それも歴史の流れ。
時の浪漫に何となく触れた気がしたり。



それでは、また。ごきげんよう~!^^