昨日の記事

「自己効力感」そして「自己有用感」についてお伝えしてきましたが、最後に「自尊感情」についてお伝えして行きたいと思います。
心理学を学んだ方から学ばせていただきました。


―続き―

自尊感情に影響するものの中でも、かなり重要なのは、愛着です。
愛着とは、基本的にはまず養育者との間で結ばれる信頼や絆と呼ばれるようなもので、その養育者との愛着関係を自分の中に内在化し参照することで、他者との関係を構築すると考えられています。
愛着の要は養育者が子どもの安全基地になることなので、安定した愛着は他者との関係構築を安心、安全なものにするだけでなく、自分自身の中に安心や安全の感覚を育むことが出来ると言われています。
逆に不安定な愛着は、他者に対しての不安や不信、緊張などをもたらすだけでなく、自分自身に対する不安や不信、緊張などをもたらすのです。
もし愛着が不安定で自分自身に対して不安や不信がある状態だとしたら、自分自身をこれで良いんだと受け入れて、尊重するというのは、かなり難しいことだと容易に想像出来ます。
実際に安定した愛着が自尊感情の高さに、逆に不安定な愛着が自尊感情の低さに影響しているという研究結果もあるそうです。
愛着がひどく不安定な人は、自尊感情がとても低く、自尊感情を高めるのが簡単ではないと感じることが多いそうです。
しかし、自尊感情は心の健康の基盤です。生きづらさの原因が自尊感情の低さにある場合、ここを高めないことには中々、生きやすくなりません。
愛着の不安定さと自尊感情の低さが結びついてる場合には、愛着を安定させることと自尊感情を高めることの両方からのアプローチが必要です。
その方が自尊感情が育ちやすく、生きにくさを改善しやすいからです。
しかし、大人になってから、しかも他人が愛着を安定させるのは、簡単ではなく時間もとてもかかります。
ですから、なるべく子どものうちに養育者が安全基地になり安定した愛着を形成するのが一番良いのです。
子どもの愛着スタイルは1歳半頃までに決まると言われています。
それを過ぎて愛着スタイルは変わりますが、やはりなるべく早い方が良いです。
小さなお子さんがいる方、あるいは子どもと関わる仕事をされている方は、子どもの安全基地になることを意識してもらえると、安定した愛着と自尊感情という貴重な資源を子どもに与えられるかも知れません。
ぜひ、意識してもらえたらと思います。

―つづく―

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