昨日の記事

「自己効力感」そして「自己有用感」についてお伝えしてきましたが、最後に「自尊感情」についてお伝えして行きたいと思います。
心理学を学んだ方から学ばせていただきました。


自尊感情とは、自分の良いところも悪いところも含めて、これでいいのだと肯定的に自己を受け止められることを指します。
これは他者との比較などで自分は優れていると感じる優越感や、出来てないことを「いや、自分は出来ている!」と思い込むような自己欺瞞(じこぎまん)とは、まったく異なるもので、ありのままの自分を受け入れて、尊重する感じです。
この自尊感情は、人が心理的に十分に機能するための基盤を支えるものと言われていて、自尊感情なしには心の健康は安定して維持できないと言えます。
また、複数の研究が、収入や年齢、受けた教育身体的健康や結婚状況などの、人口統計学的、客観的な指標よりも、安定した自尊感情のほうが幸福感に強く関係があることを示しているそうです。
それ以外にも自尊感情は人間関係や社会的成功、人格的成熟など、様々な領域に関連があると指摘されていて、自尊感情は社会を適応的に生きるための「社会的ワクチン」などと表現する研究者もいるそうです。
このように、自尊感情はここまで記事にしてきた、自己効力感や自己有用感よりも、もっと心理学の世界では長く重要なものとしてあらゆる研究がされてきたそうです。
しかし、「これが自尊感情に決定的に影響する!」というようなものは見つかっておらず、そのため、「こうすれば自尊感情が高くなる!」のような確かな方法もないのです。
自尊感情はそんなに単純なものではなく、いろいろなものが影響して作られているのです。
その中には自己効力感や自己有用感も含まれていると言われていて、これらが高いと自尊感情も高い傾向があることは分かってきています。
ただ、これはこれらが高ければ自尊感情が必ず高いということは意味しません。
これらの点数がどんなに高くても、自尊感情は高くないということもあるのです。
では自尊感情を高くするには何が重要なのでしょう?

―つづく―

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